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教育学に関するお勧めのテキストありますか
僕は現在大学4年で、大学院進学を考えています。 教育学を学ぶことのできる研究科に進もうと考えているのですが、大学では教育学部に所属していないため、入試に向けて基礎から教育学(教育史)について勉強しなければなりません。 そこで、大学院入試に役立つような、教育学および教育史全般に関するテキストや参考書で、お勧めのものがあれば教えていただきたいです。 「私は大学の教育学部でこんなテキストを使用した」ということでも構いませんので、何か情報をいただければ嬉しいです。
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- antoninus64
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こんにちは。この質問にどんな答えがつくか、楽しみにしていたのですが、やはり(笑)答えがつきにくいようですね。教育学は体系的な学問の名称ではないので、いわゆる標準的テキストっていうのがないんです。哲学や歴史学や文学や社会学も同様ですが... しかも教育史となると、ただ年代順に人名書名を並べたようなテキストはあると思いますが、そんなのは大学院入試には役立たず、教育学の基礎教養としても無意味で、教員採用試験の教職教養対策にしか役立ちません。 大学院入試のためのアドバイスをするとしたら、とにかく志望する院の研究室を訪ねて、教えを請うことです。過去問も公開しているところが多いと思います。問題の形式も傾向も、場所によって全く違うと思いますから。望ましいのは、卒業後(いまからではまるっきり時間が足りないので)1年間、その大学の研究生か科目等履修生として受け入れてもらって準備することですが... ひょっとして(おそらく)質問者さんは教育史の卒論を書いていないとしたら、そこも大きな問題になり得ます。大学院が卒論の要旨や今後の研究計画書の提出を求める場合があるからです。 以下、多少、具体的なものを挙げますね。 1980年代まで、大学院志望者のある意味でのバイブルのようだったのが 『現代教育学の基礎知識(1)(2)』 有斐閣 という2冊組の本です。1ページ1項目でたいていのことが通り一遍の説明でなく論じられている名著ですが、もう今では古すぎて使えません... 私が目にした範囲で、わりと最近の教育学全般の入門書としてよかったもの。 『教育学入門』 藤田英典、田中孝彦、寺崎弘昭 岩波書店 1997年 『教育の社会学』 苅谷剛彦、濱名陽子、木村涼子、酒井朗 有斐閣 2000年 『教育研究のメソドロジー』秋田喜代美、恒吉僚子、佐藤学 東京大学出版会 2005年 『新しい時代の教育課程』 田中耕治、水原克敏、三石初雄、西岡香名恵 有斐閣 2005年 でも、繰り返しめきますが、これらはいずれもそれぞれに「特定の問題」をとりあげているだけで、まったく体系的ではありません。狭い意味での教育史については、ちょっと思い当たりません... ガイド本としては 『教育学がわかる(新版、アエラムック90)』 朝日新聞社 2003年 が教育学の各分野の紹介としては有益かもしれません。 もうひとつ 『東大教師が新入生にすすめる本』 文春新書 2004年 987円 という新書があるんですが、これをみて、東大の教育学の先生のお薦めを探してみると、ある意味、おもしろいかもしれません。 参考になれば、幸いです。