芝生は特に傷まないのであれば、管理は#2の方のようにほとんどしないでも大丈夫です。#2のポイントは4~5cmとかなり高めの刈高です。一番芝生の活性を発揮できる高さです。ゴルフ場で言うところのラフのレベルで、ここは刈込みといっても年に2~3回、施肥は2年に1回程度、目土はなしでも、ぜんぜん問題ありません。
問題は、その高さで刈れる家庭用の芝刈り機がなかなかないことです。購入される際には、しっかりチェックしてください。ちょっとした改造でその高さで刈れるようになる機械もあります。
とにかく30mm以上の方がぜったいに楽です。
1:目土の目的は、土を入れることにより、芽の位置を変え、活性を高めることです。ですから、ゴルフ場のグリーンなどは月に2回も目土することすらあります。ただ、問題がなければ行う必要はありません。
旺盛に萌芽する季節の前半が適期ですから、4~6月ぐらいです。冬眠している芽の保護という目的の場合は、秋にまきます。
処理済みの土(雑草の種子の混入のないもの)あるいは川砂ですが、砂の方が作業はし易いと思います。
2:刈込みの基本は、刈る量の限度は葉の1/3という点です。ですから、30mmの芝生であれば45mmになる前に刈込みます。45mmを超えて30mmで刈ると障害の方が大きくなります。その場合、例えば50mmになったら、34mmで刈らなければいげません。
頻度は、その条件によっても異なります。特に施肥の量に左右されます。
3:施肥の目的は、養分を供給し、成育を促すことです。踏み跡程度であれば施肥で充分に回復可能です。この場合は傷んだ箇所に手でまくだけです。化成肥料一掴みで1~2平方mぐらいでしょうか。
芝生全面の成長させたい場合は、とにかく均一に播きます。量は薄く回数を多く、の方が見た目がきれいです。
もちろん、肥料を与えれば、伸びが速くなり、芝刈りの回数は増えます。
ゴルフ場のグリーンやサッカー場の場合、肥料をどんどん与え、受けるダメージから早く回復させようとしているわけです。ですから、どの程度のダメージを受けるか(芝生の使い方)によって、変わります。
つまり施肥と刈込みのバランスが要点です。そのサイクルが回っており、芝生が維持できるのが、最適の点ということになります。
4:家庭の芝生では特に必要ありません。
一番可能性あるのは、立地にもよりますが、まわりに畑や山林が多い場合、特に暑い夏に、コガネムシ類やヨトウムシが芝生で繁殖することです。虫の場合、繁殖のサイクルがあり、1シーズンに3~4回です。1、2回目には被害が出ることはほとんどなく、3回目、4回目で枯れたりします。これに関しては、日常よくチェックし、6~7月に芝生からコガネムシや蛾が出てくるのを見つけたら、8~9月に殺虫剤を散布します。
この辺は、芝生管理の書籍が図書館等にありますので、参考にしてください。
5:根切りも、目土同様、活性を高める作業です。これも傷み具合とのバランスを見ながら行います。管理がうまくいっていれば、数年に1回程度で問題ないですし、まったくやらなくても元気に育っているのならかまいません。
お礼
微細にわたり大変に参考になりました。今年も楽しく芝を管理してみます