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三船敏郎さんがハリウッドど成功した理由を教えて
三船さんの他にも、日本人のハリウッドスターはいますが、三船さんほど成功した日本人俳優を見たことがありません。 やはり、黒澤映画での成功が大きいのでしょうか? あと、三船さんの質問とは関係無いのですが、『生きる』『赤ひげ』が外国で高い評価を得ている理由を教えてください。日本の役人[赤ひげもある意味役人ですよね]の映画なので、アメリカ人には理解できないんじゃないの?!と思っております。たいしたアクションもありませんですし。
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黒澤映画の成功こそすべて。しかしその作品的成功は三船敏郎さんなしでは成り立たないほどの「一体感」にあります。「酔いどれ天使」のヤクザ役に滲む動物的な躍動感と弱さ。「羅生門」の盗賊役が示す圧倒的な美しさと滑稽さ。「七人の侍」の野武士役が発散するあふれる生命の発露。「蜘蛛巣城」の武将役が体現する様式と戯画すれすれの迫力。「用心棒」の浪人役が醸し出す凄みとユーモアの共存。「天国と地獄」の富豪役に集約される豪胆さと小心。まさに不出世の映画俳優です。 作品「生きる」の成功は世界共通の普遍性を持っているためで、それはカフカの小説があるように、「役所」及び「役所勤め」というイメージがどこの国でも同じように理解されていることを証明しています。役所勤めの人には甚だ迷惑なことですが。 作品「赤ひげ」についてはその世界的成功イメージを知りません(確か映画賞を取ってるんですね)。個人的には映画として立派な感じを受けながら(特に瞬間的な情景の映像美)、その根源に黒澤映画に期待する「生命力のけたたましさ」を観ることができず、私にとっては好きな作品ではないのが残念です。しかし、三船敏郎及び黒澤明の偉大さを感じることができる映画であり、私の知らないもっと大きな範囲で成功しているのかもしれません。
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- ucok
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Mifuneがアメリカで大人気となったきっかけは何と言っても#1さんがお書きになったとおりですね。 ただ、その後、三船敏郎さんは、ハリウッド出資で、かなり大衆的な映画やテレビドラマに出るようになり、文字通りのハリウッドスターになっていきました。これには以下の理由があると思います。 ○二枚目で、男らしくて、体格がよいという、いかにもアメリカ受けするルックスと雰囲気を持っていた。 ○他に、ハンサムで、存在感があり、演技もできる日本人俳優を、ハリウッドは知らなかった(ので、存在感のある日本人男性の役柄というと決まって三船さんが起用されていた)。 ○当事は日系人など東洋人俳優の中を探しても、三船さんほどハンサムで存在感のある人がなかなかいなかったし、ハリウッドにおける東洋人の地位が低かったため、そういう俳優が育たなかった。 ○三船さんは英語ができた。 実は、渡辺謙さんや工藤夕貴さんがハリウッドで重宝されているのも上記の理由によるものだと私は思っています。ただし、最近は、他にも目立つ東洋人俳優が大勢いるので、三船さんほど人気が集中しないのでしょう。ちなみに、同時代のハリウッドでは、三船さんよりも日系人俳優のマコさんの方が知られていたのではないかと私は思います。 それから、実を言うと恥ずかしながら、私は『赤ひげ』も『生きる』も見ていないので、わかったようなことを言える立場にはないのですが、こうした映画はアメリカの一般大衆の間で人気があるというわけではありません。アメリカの中でも、ツウの映画ファンの間で人気が高いわけで、例えば『戦場にかける橋』などを見る層とは違うと思います。
お礼
ありがとうございました。
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