高校(定時制)中退経験者です。
ならびに、通信制高校と大学通信教育部卒業生です。
高認受検を目指す傍ら、通信制高校にチャレンジされてはいかがでしょう。
各教科(単位)ごとで採点されるので、他教科が不合格であっても何ら影響はなく、不合格の教科は次年度以降にやり直せば良いのです。
全日制や定時制の場合、年間で全ての規定単位を修得する事が条件となっており、どれか1教科でも単位(出席日数)が足りないと進級(卒業)出来ませんが、通信(単位)制は在籍期間の累積単位数で決まります。
4年制であった場合、1年間の基本修得単位数は20単位弱となっていますが、別に1~2教科だけの修得でも構いません。
各教科、受講から2年以内に単位を修得する事が条件となっています。
2年以内に単位を修得出来なかった場合、それまでの提出レポート、出席スクーリング、中間試験の合格実績は全て無効となり、3年目以降に再受講という形で最初からやり直す事になります。
ですから、有効年度内に全ての単位を修得する自信がなければ、好調に進んでいる教科、得意な教科だけに絞るのが良いです。
修得単位は半永久的に活かされますので、仮に中退した場合であっても、他の高校へ編入したり、大検受験の際に受検科目(修得済教科)を免除してもらう事が出来ます。
高認に数年間費やすなら、受検を少しでも楽に出来るよう、その分通信制で1科目でも単位を修得するという方法もあります。
あなたは大学へ行く目的はあるのですか?
誤解しないで頂きたいのは、他の回答にもありますように、『高認合格』と『高卒』は性質が異なるという事です。
高認とは大検の呼称を変えただけに過ぎず、その性質に何ら変わりはありません。
呼称を変える事により、中卒者に対する差別や偏見をなくすための配慮ですが、実際に高校を卒業しているわけではないので、やはり中卒は中卒という事です。
高認の合格実績は、大学を卒業して初めて活かされるものですので、大学へ進学しなかったり、進学しても中退してしまっては何の意味もありません。
高認は、高卒者と同等以上の学力を有する者という定義であり、高卒者と理解されるわけではありません。
大学への入学、高卒を条件とする資格試験を受けたり、公務員試験を受けるような場合は、高卒者と同様に扱ってくれますが、民間にあっては事情が違います。
各企業の判断の仕方にもよるでしょうが、高認合格者であっても、中卒は中卒という捉え方がほとんどです。
ですから、大学へ進学される予定がないのであれば、是非とも高校を卒業される事を御奨め致します。
余談ですが、学歴は関係ないと言われる一方、学歴がないと不利な社会であるのは事実です。
学歴は関係ないと言う意見にも大いに一理ありますが、学歴無差別派の意見は、何に対して関係ないと言っているかが漠然としています。
確かに、人間としての優劣の差、人柄には一切関係ありませんが、社会生活を送る上では必ず影響して来ます。
勿論、学歴があれば将来が約束されるわけでも、学歴で御飯が食べて行けるわけでもありません。
低学歴よりは高学歴の方が有利に決まっていますが、その学歴を活かすのは本人の技量ですし、最終的に問われるのは中身です。
しかし、学歴はスタートラインを切る上で大切なステップです。
高学歴の人は、学生時代に一生懸命勉強し、それだけの努力をして来たからこそ、社会に出てから比較的な小さな努力で報われるのです。
田中角栄元首相や、松下電器の松下幸之助は無学歴でしたが、あの人達は無学歴の穴を埋められるだけの大きな努力をして来たからこそ、あそこまで成り上がれたのであり、決して怠けて来たわけではないのです。
つまり、学校以外の場所でしっかり勉強をしていたのです。
ただ、それを公に証明出来る卒業証書がないだけの事です。
ですから、無学歴だからと言って望みなしというわけでもないのです。
無学歴の穴を埋められるだけの努力をすれば、誰にでも成功するチャンスはあります。
しかし、それはかなり大変な事です。
世の中は、努力に比例して報われるように出来ています。
中卒よりは高卒の方が就職に有利ですし、高卒よりは大卒や院卒の方が高収入です。
これは、公務員や大企業のサラリーマンの場合ですので、どのような道を進むかによっても事情は大きく異なります。
いずれにしましても、努力なしで報われないのは確かです。
無学歴で成功した人はいますが、決して楽をして成功したわけではありません。
随分回りくどい意見を述べましたが、いずれにしてもあなたの人生です。
取り敢えずは好きなようにやってみてはいかがでしょう。
周囲から色々な意見を聞かされているでしょうが、所詮は他人の考えですし、何事も経験しなければ分かりません。
自分の思うままにやってみた結果、「これではいけない!」と感じたなら、そこから真剣に考え直せば良いのです。
あなたの生き方のついて批判する人もいるでしょうが、逆に言えば、他人の納得される人生を送っても仕様がないです。
他人は言葉では色々言いますが、あなたの人生のために何をしてくれるわけではありません。
他人の意見は参考意見程度に聞いておけば良いのです。
どのように生きようがあなたの自由ですが、自分の行動には自分でしっかり責任を持って下さい。
自己責任というルールさえしっかり守れば、何をやるのもあなたの自由です。
人生に手遅れはありません。
これからの人生の中で、あなたにとって適切な答えを見付ければ良いでしょう。
御健闘を御祈り致します。