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統合失調症発症の国による違いについて
精神障害について勉強しています。 統合失調症はいくつかの因子により引き起こされ明確な原因は不明の ようですが、ある本で「統合失調症の有病率は、世界のどの国でも似た 数字(0.7~1.0%)」と読んだことがあります。 国毎に多少のばらつきはあると思われますが、実際のところはいかが なのでしょうか? 例えば、あくまで個人的な主観ですが、ストレスの多そうな米国のような 国と少なそうなフィジー、モルジブなどの国は似た数字なのでしょうか? よろしくお願い致します。
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わたしは医学生ではないので本当に主観的ですが、 世界の患者数は、統計で計られたものしか把握できませんので、 ご心配されている「国により推計されるストレス度」での違い もさることながら、「患者を恥として隠そうとする国の文化」 もかなり影響されてしまうのではないかと思いますがいかがで しょうか。 例えば戦前の日本ですと、「らい病」は恐ろしい伝染病だと 思われていましたのでたとえ家族といえども自分に移るのが 怖いがために家に発症者が出ると療養所に入れたために統計が 比較的揃っていたわけですが、「きちがい」は表に出るのを 家の恥と恐れて、座敷牢にとじこめて誰にも見せない努力を したり、逆にまったく精神医学の啓蒙や理解が不足していた ので、治療を受けずにそのまま町の変わり者として人気者で 過ごしたり、という「統計に現れない患者数」が多かったと いえそうです。 特に統合失調症の場合は、日本では霊能者としてあがめられ たりする伝統がありますので(今でもそうですね!)自分で 日常生活をこなせる統合失調症のかたの数は今でも統計にな かなか全数把握されていないと思われます。 統合失調症の初歩向けの本にはたいてい、まだ解明されていな いさまざまな要因がストレスの受け皿からこぼれ落ちた時に 発症として表に出る、 と説明されていますから、そういう観点でストレス度は大きな 指標と仮定できると思いますが、西欧文化の浸透度がそのまま 社会ストレスに比例するかというと、未開文化の国でも狩猟の へたな男性がなかなか結婚の資格を得られず悩むとか、珊瑚礁 の国の人が海面上昇で自分の土地がどんどん狭くなって居ても たってもいられなくなる、などの例をテレビの紀行番組などで も紹介されていますので「お国柄によるそれなりのストレス」 がどうなっているか、ということも調べてみる必要がありそう ですね? 純粋に生物学的な確率から行くと、ヒトである以上はほぼ均一 なのではないかと私は理解しています。
お礼
altosaxさん、早速のご回答ありがとうございました。 おっしゃるとおり、出てきている数字そのものの見方も重要ですね。 100%あるいはそれに近いレベルで確認出来ることは困難ですし。 ストレスもその国々でそれぞれ事情もあると思います。 どうもありがとうございました。