一応、○年目の内科医です。
>現在ではどちらが一般的なのでしょうか?
これについては 何とも言えません。
その病院では どちらを使用する事が多いか? で決まります。
ただ、私が複数の病院を回った経験では、 「 KT 」 を用いている病院の方が 多かったです。
郷に入っては郷に従え、その病院の方針に合わせるべきだ という意見もあるでしょうし、
英語と独語の ちゃんぽんは良くない! 血圧が BP で英語なら、体温も英語で BT にすべきだ!
という意見もあるでしょう。
私個人の意見としては 後者 ( 英語なら英語で、独語なら独語で 統一 ) なのですが、
実際は 前者 ( 郷に入っては郷に従え ) で カルテを書いています。
つまり、血圧は BP ( 英語 )、 体温は KT ( 独語 ) ですね。
カルテは 書いた人のみが読む書類ではありません。
また、同じカルテに複数の人が書き込む事も 当たり前です。
自分以外の人が 「 KT 」 を用いているのに、自分だけが 「 BT 」 を使用すると、他の人の混乱を招きます。
この点を踏まえ、私は周りの人に合わせるように記載しています。
ただ、明らかに間違った用語に対しては、この限りではありません。
例えば …
「 胃管 」 の事を 「 マーゲンチューブ 」 などと呼ぶ医師が 実際に多数存在します。
「 マーゲン(Magen) 」 は 「 胃 」 の事で、独語です。
それに対し、「 チュ-ブ(tube) 」 は 英語ですので、明らかに 英語 ・ 独語の ちゃんぽんです。
( 正しくは、英語 : ストマックチューブ、 独語 : マーゲンゾンデ です。 )
実はこの単語、医学用語 ( 造語 ) として けっこう頻回に使われている言葉なのですが …。
私はこれだけは納得できず、その医師に いちいち注意して回っています。(笑
あ、あと、脈拍の 「 P 」 は 英語とは限りませんよ?
脈拍は 英語で 「 pulse(パルス) 」、 独語で 「 Puls(プルス) 」 ですので、どちらも P です。
お礼
とても参考になりました! 職場内でも結構話題になっていたので、さっそく明日報告します! 私も英語なら英語で統一しなくていいの?と思っていたんですけどね。 周りに合わせることの大切さ、これも納得です。 プルスはドイツ語だったんですね~。これも報告しなくては。 どうもありがとうございました!