私も全巻買い、読みました。が、奥が深すぎて理解できていない部分があるような・・・。
で、あの墓所を破壊してしまったのは、自分たちは自分たちで生きていくという強い決意の表れではないでしょうか。
墓所の主は、考え方を全く異にする、いわば敵のようなものでしょう。
その敵を倒し、腐海とともに生きる道を進むという決意を新たにしたということかと思います。
しかし、あの場面で墓所の主は敵意を示し、ナウシカたちは閉じ込められてしまったように見えます。
ただ単に決意を表したのではなく、脱出、生存のために破壊しただけような気がしないでもありません。
後ででナウシカは「自分の罪の深さにおののきます」とも言っています。
その場の勢いや、やむを得ない面が多少はあったように思えます。
それに、よく考えてみると、墓所の主は破壊するべき存在ではなかったのではないでしょうか。
腐海を使って世界を浄化するというやり方自体、特に責められるべきこととは思えません。
ナウシカの言う「汚染した大地と生物をすべてとりかえる計画」、「旧世界を緩慢に亡ぼ」すというのは、
この計画の一面的な見方に過ぎないと私は思います。
交代ははゆるやかに行なわれると相手は言っています。
今いる耐性のある人間がある日全て滅び、
新しい穏やかな人間にとってかわられるというものでもないはずです。
極めて自然に交代は起こるでしょう。
世界をいちど亡ぼすとか、生物を全てとりかえるというのは、少し偏った見方と言えなくもないのではと思います。
とはいえ、実際にとりかえられる存在であるナウシカたちから見れば、そう感じられるのも無理はないのですが・・・。
ナウシカの言う「私達の体が人工で作り変えられていても私達の生命は私達のものだ」というのも、
決して納得できない考え方ではありません。
結局、ナウシカと墓所の主の言い分のどっちが正しいんだ、というと、
はっきり言って私にはどちらも正しいような気がします。
どちらかひとつには決められません、ということです(^^;
ちなみに、このナウシカのように、あらかじめ決められた道を進むことを拒否し、
自分たちで未来を切り開くことを選ぶというストーリーの作品は、わりと思い当たるものが多い気がします。
私の知る限りでは、ガンダムSEED DESTINY、テイルズオブデスティニー2、RAVEなどがそれにあたると思います。
(ご存知でなかったらすみません)
もしかしたら、ナウシカの影響を受けたものもいくつかあるのではないでしょうか?いや、ないかも・・・。
お礼
そうですよねー、私も、ナウシカが頭ぼーぼーの状態でなりゆきで破壊しちゃった、というふうにとれてしょうがないんですよー。偏っている、まさにそれです!私もそうおもったんですー!!もちろん、それがいけないとかではなくて、本当にやむをえず、なんですけどね。もしかしたら、ガンダムとかもそうだったかも!(いや、よくあるお決まりストーリーなのか??)鋭いご指摘、ありがとうございました!