• ベストアンサー

フェアトレードが普及しない理由は?

レポートの題材にフェアトレードを選んでみたのですが、なかなか情報が集まりません。特に今着目しているのは、「欧米(スイスやイギリス)に普及して、なぜ日本には普及しないのか」「日本に普及させるには何が必要か」といった点です。 考え付いたのは、 気質の違い(日本人はブランド好き、味や形の均一を好むなど)、社会問題を扱うオルタナティブバンクが普及していない、欧米人の方が植民地時代の負い目(?)を感じている、多国籍企業のボイコット運動が日本では殆ど表面化しなかった、日本が南北問題の教育に力を入れていない。などです。 しかしどれも私の憶測で、調べても何の裏づけも見つからず、とても独りよがりなレポートになってしまいそうです(__) どなたか、これらについて詳しい情報をお持ちでないでしょうか?他にも「そもそもフェアトレードに反対だ」など、違った考えや意見を持つ方がいらっしゃれば聞かせていただきたいです。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • chaiki1
  • ベストアンサー率53% (8/15)
回答No.4

 下の参考URLのサイトを運営している者です。 「なぜ、普及しないのか?」と言うことに関しては、おっしゃるとおり「気質の違い」ということが大きな原因としてあると思います。    一部の大都市圏を除いて、日本は基本的にムラ社会であり、自分が認識できる範囲が狭い傾向があります。途上国に限らずあまり世界のことを考えて行動するということができない人が多い。国政選挙でさえ、ムラの利益を中心に考えて投票する人が多い社会です。  「人びとの意識が低い」ということは、フェアトレードのお店を経営する人たち、その他フェアトレード関係者が以前から悩んでいることです。ヨーロッパでもそういうことがないわけではありません。  さらには、フェアトレード関係者の営業、マーケティング、広報の仕方のまずさもあります。おっしゃるように、フェアトレードに関する良い情報は少ないのが現状です。関係者が十分な情報発信もせず、本さえ出版されない現状では、社会的なことに関する意識の高い人の中にさえ、フェアトレードを知らない人がたくさんいるのは当然でしょう。  そんな現状を少しでも改善しようと、フェアトレードに関するメールマガジンを発行しています。バックンナンバーを参照していただければ、参考になるものがあるかも知れません。  http://mscience.jp/magft.htm 「商品が高い」ということを問題にしている回答者の方もいましたが、それもあると思います。が、フェアトレード商品の中には、一般に売られているものよりも安いものもたくさんあります。安ければ売れるかというと、そういうことはなく、販売には皆さん苦労しています。 「安い、高い」と言う以前に、フェアトレード商品には、需要というものがないのです。カタログを見ていただければわかりますが、一部の食品や石けんなどの生活雑貨を除けば、大半の販売商品は、生活に必要不可欠のものではありません。  各団体が力を入れている衣料品は、必需品と言えなくはないかもしれませんが、消費者よりも生産者の都合というか、あちらの人に仕事を作ることを最優先に商品が開発されているので、必ずしも消費者にとって良い商品、使いやすい商品にはなっていないことが多いと思います。  やはり価格が高い。「高いとか安い」というのは相対的なもので、高くても品質が高ければ、付加価値が値段以上に高ければ、売れないことはありません。が、フェアトレード団体が「高い付加価値」と考えている手織りや草木染といった現地の伝統技術は、必ずしも日本の多くの消費者からニーズ(需要)があるものではありません。  服が手織りや草木染でなけばならない理由は、消費者にはないのです。いくら希少価値や草木染にしては安いことを強調しても、ニーズがあまりないものは売るのは難しいものです。  当店でよくフェアトレードのコーヒーやチョコレートを買う人たちたち(かなり意識の高い人が多い)でも、衣料品はあまり買いません。他のただ「かわいい」という以外あまり生活の役にたたないものも、買うことはありません。  「人びとの意識の問題」、これが一番大きいと思います。が、ほかに関係者の営業、マーケティング活動のまずさや、生産者が持つ技術、フェアトレード団体が供給する商品と、市場でのニーズのズレといったことがこの国でフェアトレードが普及しない原因としてあると思います。 「日本に普及させるには何が必要か」ということですが、関心を持ちそうな人に対して、情報をしっかり発信していくことが必要でしょう。十分に情報も発信しないで、宣伝もしないで普及していくことはありえないでしょう。  そう考えて、メールマガジンを発行しています。   http://mscience.jp/magft.htm  あとは、フェアトレードのものでも需要のある商品はあるので、そういうものの販売に力を入れて、関心を持つ人を少しでも増やしていくことでしょう。  その点で、当店ではチョコレートがフェアトレードの入門用に最適と考え、力を入れて販売しています。  http://mscience.jp/ftchoco.htm  

参考URL:
http://mscience.jp/index2.htm
mahatoto
質問者

補足

お返事ありがとうございます。 レポートにこの題材を選んでから、本当につい最近ですが、chaiki1さんのメールマガジンにも登録させていただきました^^ 「値段が最大のネック」というわけではないのですね。調べていくうちに、日本ではまず、有効な普及方法を考える必要があるのだと感じました。私も、これからフェアトレードには、プロモーションや流通など、マーケティング活動を的確に行える人材が必要なのだと思います。 chaiki1さんはメールマガジンで、「フェアトレード商品を扱うところは零細企業や民間団体(?)が多く、導入期が長くなってしまう」と書かれていたかと思います。(すみません、第何号に書かれていたのか見つけられませんでした><) スイスやイギリスなどではミグロやコープといった大手流通企業が積極的にフェアトレード商品を販売し、全国的に流通範囲を広げているようです。最近イオンもフェアトレードコーヒーを扱うようになってきていますし、私はフェアトレードの普及には大手企業が関わってくるのが一番有効なのかなと考えています。chaiki1さんのようにショップを経営している方は、このことについてどうお考えになりますか?大手企業が関わってくることによって、企業利益が優先され、フェアトレードの基本理念が歪んでしまうといった懸念もやはりあるのでしょうか?

その他の回答 (4)

  • ajoajo
  • ベストアンサー率35% (5/14)
回答No.5

補足質問への回答 フェアトレード商品販売量第一位のスイス 2003年は24000トン弱です スイスの人口は約745万人なので、一人当たりの商品販売量は 2.4万/745万=0.00322トン=3.2kg スイスの一人当たり年間コーヒー消費量は、1998年に9kg フェアトレード商品がすべてコーヒーだとすれば (コーヒーは主要なフェアトレード商品です) コーヒーの約1/3がフェアトレード商品ということになります お店に並んでいるコーヒーの1/3にラベルがついているなら 普及度は高いといえるでしょう 実際は他にも商品があるでしょうから 専門に取り扱うお店に行かないと見つからないのでは、と思います フェアトレードラベルジャパンによれば、ココア、砂糖、蜂蜜、 バナナ、オレンジなどジュース類、スパイス、ナッツ、ワイン、 ビール、綿と綿製品、切花、サッカーボールなどが商品です フェアトレードはオランダから始まっており 上位10ヶ国のうち7ヶ国が旧植民地宗主国であることが 普及度に影響を与えているのかもしれません 第一位のスイスは旧植民地宗主国ではありませんが フードメジャーの多国籍企業のネスレがスイスの企業であることも 関係があるのかもしれません つまり、旧植民地宗主国あるいは多国籍企業が 本来発展途上国のものになるはずである利潤を掠め取り その恩恵に与る自分を許せない と考えるキリスト教的ヒューマニストが 欧米に少なからずいるということです

mahatoto
質問者

お礼

ご回答くださって、ありがとうございます^^ なるほど、そう考えると普及率がわかってくるのですね。 フェアトレードに関しては出典のはっきりする数字が見つからず、レポートにするには苦労しています(__) しかし、キリスト教の人道主義と歴史的背景がフェアトレードの後押しになっていることは考えられることとして挙げてみてもよさそうですね。 日本人には問題性を訴える以外にも、他の切り口からのアプローチを考える必要があることを提案していこうと思います。 ありがとうございました。

  • jk7
  • ベストアンサー率18% (46/247)
回答No.3

私も憶測ですが、気質の違いはあると思いますね。 またフェアトレードそのものに対する認識が、日本人にはあまりにもなさ過ぎると言うことが大きいと思っています。フェアトレードって何?とか…。 あとは支援というと、被害を受けた人に対しての援助には敏感でも、とりあえず平和な人々に対して援助しようという気持ちを持たないとか…。 下記を参照されたことはあるでしょうか?

参考URL:
http://www.fairtradecenter.org/problems.htm
mahatoto
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 日本人のフェアトレードへの認識は本当に低いですよね。私も学校やバイト先で周りの人に聞いてみましたが、殆どの方が名前さえ知らないようでした。 貼り付けて下さったHPは、何度か参考にさせて頂いてます^^ レポートの趣旨が「日本にフェアトレードを広めるには・・・」なので、ヨーロッパで実施された政策など、フェアトレードが普及するに当たって、大きく影響を与えた何かが見つかればと思ったのですが、気質の違いとなると大変難しい問題ですね(><) ありがとうございました。

  • ajoajo
  • ベストアンサー率35% (5/14)
回答No.2

フェアトレードは(スイス、イギリスに限らず)欧米でも普及しておりません。したがって、欧米で普及し日本で普及しないのはなぜか、という問いそのものに意味がないことになります。 フェアトレードは資本主義メカニズム(市場メカニズム)と相容れない制度であり、資本主義社会での普及はきわめて困難であるといわざるを得ません。 フェアトレードの考え方の根底にあるのはキリスト教である、といっても過言ではありません。その点に限り、欧州と日本の普及度の差異といっても良いでしょう。 フェアトレード http://www.fairtrade-jp.org/About_Fairtrade/About_Fairtrade.html フェアトレード・ラベル・ジャパン http://www.fairtrade-jp.org/About_us/About_us.html 誤解を恐れずに言うならば、フェアトレードの精神はキリスト教的ヒューマニズムである、といえます。

mahatoto
質問者

補足

お返事ありがとうございます。 宗教の違いには気が付いていませんでした><すごく重要なことですよね!本当にありがとうございます。 「普及」にも度合があるかもしれませんね。私は、まさにajoajoさんの貼り付けて下さった、フェアトレード・ラベル・ジャパンの「各国のフェアトレード商品販売量」というグラフを見て、「普及の差」を感じ、これについて調べてみたいと思いました。 ajoajoさんは、どういったところから「欧米でも普及していない」と感じられましたか?現地で持った感想でしょうか? http://www.fairtrade-jp.org/About_Fairtrade/FactsandFigures.html

  • 55ohyeh
  • ベストアンサー率12% (28/219)
回答No.1

まずこのコーナーで得た詳しい情報なんざ 頼りにするよりも、フェアトレードの店に直接出向いて オーナーから話を聞く。10店舗以上のインタビューが できたら問題点などが具体的に見えてくると思う。 現場の声を直接聞こう。 人脈や知識もそこからもっと広がると思うよ。 自分の足で情報を集めるのだ。 私個人の意見は、フェアトレード商品は 店側が何と言おうが、どう考えても、 日本で、この価格は以外と高い。 ショップは、思想がかった社会運動大好き フェアトレード卸業者のいいなりでは? と思ってしまいます……。 フェアトレードって、経済的に余裕のある、 ロハス大好きの知識階級の店というイメージ…。 安い商品を見なれた客は、 やっぱフェアトレードの店では あまり買わないんじゃないかな……。

mahatoto
質問者

お礼

早速のお返事ありがとうございます。 私の意見も55ohyenさんの意見と同じです。値段も品質の割りに高いと思いますし、やはり慈善事業的な感じがします。買うときも募金をするような感覚を持ちますし。 そのような私の意見を一般的な日本人に当てはめて話を進めてよいのかとも悩んでいましたが、私だけではないようで安心しました^^; 私の街にあるフェアトレード商品を扱うショップへは立ち寄ってみたのですが、現地の認定農家や団体との契約はしておらず、あまり有用な意見を聞けそうにはありませんでした。田舎なのでなかなか生の声を聞く機会が得られないのが残念です。。ネット販売しているお店にメールで聞くのが良いかもしれませんね。 ありがとうございました^^

関連するQ&A