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厚さが半分になってしまった椎間板について
主人が1年ほど前に椎間板ヘルニアを患いました。 現在は、神経には触っていませんが、第4-5間の 椎間板の厚さが半分程度になっているそうです。 色々な治療院(鍼やリハビリ、マッサージ等)に 行きましたが、痛みはそれほどよくならず、現在も ちょっとした事で痛くなってしまいます。 薄くなってしまった椎間板は元には戻せるのでしょうか? もし無理な場合は手術を含め、これ以上悪化させない ためにはどのような治療法があるのでしょうか? よろしくお願いいたします。
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ご主人の病状についてさぞご心配のことと存じます。 高さの減少した椎間板が元に戻せるのか、と言うご質問ですが、残念ながら、現時点での医学ではこれを元に戻すことは出来ません。人工椎間板というものが一応開発段階にあるという話ですが、実用には至っていません。腰を引っ張ると何となく椎間板が広がるように思いますが、中身がなくなっているので、これも無理です。引っ張るのをやめれば元に戻ります。 それならばどうするのか。 現時点では神経に触っていないと言うことですので、主症状は腰の痛みとしてお話しさせて頂きます。 椎間板の高さが減る、と言うことは椎間板のクッションの役割を果たす髄核という部分が傷んできて、クッションがなくなってきた状態です。主には年齢とともに、多少の差はあれ、皆に起こってきます。 ただ、症状が出るか出ないかは椎間板の高さとは関係がないと言うのが一般的な考え方です。椎間板の高さが低い人は必ず腰痛持ちになると言うわけではありません。ですから、一応は保存療法と言って、今までしてこられたような電気などの治療がメインになります。コルセットなどを使用することもあります。 ただ、改善しない方がおられるのも事実ですし、悪化する方も少数ですがおられます。このように、椎間板が傷んだために腰痛が残存することを腰椎椎間板症と言います。他にすべり症という病態もありますが、今は省きます。 理想は腰痛とうまくつきあっていくと言うことですが、あまりに腰痛が強く、日常生活に支障を来すような場合には、手術が行われることもあります。手術は先程述べましたように、椎間板を再生させるものではありません。逆に取ってしまうのです。腰椎の4,5番の間が悪いのなら、4,5番の間の椎間板を取ってしまって、代わりに骨や金属を埋めて、動かなくするのです。椎間板症では、傷んだ部分が動くから痛いわけですので、動かなくするのです。お辞儀したり、腰の動きは他の部分が代償するので、見た目には何ら変わりません。 しかし、他の部分が代償すると言うことは、他の部分に負担がかかると言うことになります。従って、長期的には他の部分が同じ事になり、腰痛再発と言うこともあり得ます。ですから、よほど困った状態でないと手術することは少ないです。 ヒトは2足歩行するが故に、椎間板の障害とは切っても切れません。ですから、椎間板変性が進行するのはある程度止められません。今後の方策としては、負担を出来るだけ少なくするように心がけることです。同じ傷んで行くにしても、出来るだけ、その痛み方を軽くしてやるのです。腰椎の負担は寝ているときが一番軽く、次が立っているとき、次が座っているとき、もっとも負担が大きいのが前屈みの姿勢です。ですから、ものを持つときなどに姿勢に気をつけることがポイントの一つです。他にも色々と言われていますが、病院にもパンフレットが大抵おいてますので、参考にしてください。 手術治療についても、前述したのは一般論であり、レントゲン所見によっては手術した方が良いよ、と言う病態であることもありますので、もう一度検査してもらい、主治医の先生とよく相談してみてください。
お礼
非常に丁寧にご回答くださり、大変感謝しております。 やはり薄くなった椎間板は元に戻らないんですね。なるべく手術はしたくない と考えています。今週のMRIの結果次第ですが。 それにお話を聞くだけでちょっと怖い手術です... 保存療法は今までずっと続けていますが、良くなったと思ったら ふとした拍子(ほんの少しひねるなど)ですぐに元に戻ってしまいます。 今は鍼に通っていますが、あまり効果は出ず、途方に暮れています。 周辺の医者は行き尽くしました。あまり遠いと行き帰りだけで悪化してしまいます。 これだけして良くならない、という事はそのような手術しか道はないのでしょうか...。 優れた人工椎間板が早く日本で利用できるようになる事を願っています。 ご回答ありがとうございました。