2007年 京都大学 第一問 (長文です)
質問したいのは(3)なのですが、それ以前の問題も関係するので全て載せます
【問題】
図1のように、滑らかな面の上で静止している質量 m1 の物体1に向かって、質量 m2 の物体2を初速 v0 で打ち出した時、衝突によって物体1が受ける衝撃が、緩衝装置によってどのように弱められるかを考える。
物体の大きさは無視でき、運動は図の左右一方向のみとし、空気抵抗や面からの摩擦力はないものとする。緩衝装置のモデルとして、図2のような3種類を考える。
モデル( a )は、ばね定数Kのばねである。モデル( b )では、自由に空気が出入りできる穴のあるピストンがシリンダー内を動き、シリンダーから一定の力Fを受けるものとする。モデル( c )では、穴のあるピストンが、油のつまったシリンダー内を動き、シリンダーに対する相対的な速さに定数Cの乗じた大きさの粘性力を受けるものとする。
衝突の間、これらの緩衝装置が縮みきってしまうことはないとする。以下、緩衝装置の質量 m' は m1 および m2 に比べて十分小さいものとし、力、速度、加速度などのベクトル量は、図の右方向を正として表す。
(1)
緩衝装置の右端と左端がそれぞれ物体1と物体2におよぼす力を f1, f2 とする。まず、緩衝装置の全質量 m' が m1, m2 に比べて十分に小さい時は、 f1 + f2 = 0 としてよいことを確認しておこう。
[ 作用反作用 ]の法則により。緩衝装置が物体1と物体2から受ける力はそれぞれ -f1, -f2 である。よって、緩衝装置が受ける外力の和は -f1-f2 であり、それは緩衝装置の重心の加速度に[ m ]をかけたものに等しい。緩衝装置の重心の加速度は物体1や物体2の加速度と同程度の大きさであるので、 m' が m1 および m2 に比べて十分小さいとき、 f1 + f2 は f1 および f2 に比べて無視してよいのである。
(2)
次に、物体1と物体2の相対運動について考える。
(1)で確認したことにより、物体1と物体2の加速度を a1, a2 とし、 f1 を f とおくと、運動方程式はそれぞれ m1a1=f, m2a2=-f と書ける。この2つの式の両辺をそれぞれ m1, m2 で割り、それらの差をとると、 a1-a2=[ (m1+m2)f/m1m2 ]となる。この式は a1-a2 が物体2に対する物体1の相対運動の加速度 a であることに注意すると、 ma=f という形に書ける。ここで、 m は換算質量と呼ばれ、 m1 と m2 により[ m1m2/(m1+m2)]と表される。すなわち、質量 m1 と m2 の2つの物体の相対運動は、質量が m の1つの物体の運動と同じ方程式にしたがう。
(3)
以上のことから、モデル( a )、( b )、( c )の各場合に物体1が受ける力を時間の関数としてグラフで示すと、それぞれ図3の{ オ }、{ カ }、{ キ }となる。モデル( a )、( b )、( c )の各場合に、物体1が力を受けている時間はそれぞれ[ ク ]、[ ケ ]、無限大であり、力の最大値はそれぞれ[ コ ]、[ サ ]、[ シ ]である。
([ ク ]~[ シ ]は m を用いてもよい。必要ならば、物体が速度に比例し速度と逆向きの力を受ける場合、速度の絶対値は時間とともに指数関数的に減少することを用いよ。)
【解答】
[ オ ] (4)
[ カ ] (3)
[ キ ] (2)
[ ク ] π(√m/k)
[ ケ ] mv0/F
[ コ ] (√Km)v0
[ サ ] F
[ シ ] Cv0
(3)が全てお手上げです…
どなたか易しく教えて下さい。
画像が見にくかったら申し訳ありません。
お礼
有り難うございます。参考になります。技術的に難しい事は承知していますが、難しいから止めよう、と言うのではなくやってみたいのです。どんな些細なアドバイスでも助かります。出来る限り自分も努力してみるつもりです。探し物探知機参考になりました。
補足
忘れ物センサーで思ったのですが、探し物探知機のような近づくと音がなるというようなものを作りたいんです。そういうものは作るより既存のものがあるでしょうか?