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キールは何
f1のキール シングルキール、ツインキールといってるのは何ですか。
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#1さんの参考サイトの画像を借りつつご説明します。 前輪と車体をつないでいるのが上下二対のサスペンション・アーム。 (上をアッパーアーム、下をロワアームといいます) 上下とも車体側面のビポット(支持部)を支点に、路面の凸凹に追従して動きます。 90年代中期、車体下面へ空気を大量に取り入れるとダウンフォースが 効率よく発生することから、ノーズを高く持ち上げ間口を拡げた ハイノーズが主流となりました。 ここで問題となったのが、ノーズが細く上向きなためロアワームのビボットを 設ける場所がなくなったこと。そこでノーズの下に筋状の出っ張りを設けて そこで支えるようにしました。これがシングル(一本の)キールです。 http://www.geocities.jp/f1tw_idea/jaguar/2004b.html ただ、真ん中に出っ張りがあると、車体下面への気流が邪魔されるのがイマイチです。 そこで2001年、ザウバーはキールを左右に分割、ハの字型におく打開策をみつけました。 (左右対なのでツインキール) http://www.geocities.jp/f1tw_idea/box/suspension/geometry.html これだとノーズ下の気流通過がスムーズで理想的、と他チームにも流行りました。 しかし剛性確保が難しいなどデメリットが解消できず、 昨年限りで採用するところはなくなってしまいました。 結局、シングルキールで妥協すべきか…と思いきや、今期ルノーとマクラーレンは 新たな手法を編み出し、見事にものにしました。 ルノーはキールをV字の翼形状にして、中央を気流が貫通する方法(Vキール) http://www.geocities.jp/f1tw_idea/renault/2005a.html マクラーレンはさらに突き詰め、異様な角度でサスアームをデザインして、 キール自体を取り払ってしまいました(ゼロキール) http://www.geocities.jp/f1tw_idea/mclaren/2005c.html サス・レイアウトの常識から逸脱したゼロキールは開発やセッティングが困難と 尻込みされてきましたが、マクラーレンが大成功したため 来期は他チームもこぞって追従すると思われます。 (トヨタはすでに先行試験型で実走しました) 現在、F1は空力効果最優先でデザインされます。 キール・レイアウトの進化も結局は気流の邪魔にならない 場所・形状をさがす試行錯誤といえます。
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- glow
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マシンのフロントサスペンションが接続される部分の 形状の事を言います、文章では説明しづらいので 下記HPの一番下を見て下さい。 なお、「キール」とは元々船の「背骨」に当たる「竜骨」 と呼ばれる部品の名前です。