じゃあ、整理しましょう。理由書きますね。
経済観を世界のトレンドと、日本の直面するトレンドに分けます。
世界の経済ではドルは暴落しません。人民元などがリンクしているからです。人民元も政治的経済的事情で大きな切り上げはありえません。人民元を適正化すればいままでかったドル建債の価値は下がっても、大きな消費国中国の輸入は増加し、人民の暮らしは豊かになりますが、輸出は苦しくなります。通貨をどう制御するかは、国の主体が何かということででスタンスが変わります。中国は依然国家というひとつの企業が主体で、人民の浪費を喜ばない国です。したがって人民元も低く抑えたほうが国家への資源の集中は安定して得られるため、切り上げはあっても、人民へのほんの分け前程度です。一方ドルは現状では単なるドルでなく、アメリカ、中国、香港、シンガポールの共通軸通貨になっています。別の見方をすれば統一通貨としてユーロが登場したあと、ドルリンクを宣言した中国がリードする形で、非統一リンク通貨という形式で世界の通貨経済に新しい試みがなされているわけです。
世界の動きとは別に、対円ドル相場は、円貨がかわれることにより暴落する可能性があります。Trane37さんのいうとおりです。この動きの幅はそれぞれの投資家が予測する円の利上げ幅に依存します。日銀総裁は来年には利上げと言っていましたのでそれがいまの国際円相場を高めに持っていっています。いまは円安に動きますが年明けにはその言葉の実現とともに円高にふれるとわかったとき、それをまた織り込もうとするのが市場です。市場のくせのわかった人が投資で稼げるチャンスですね。ただ、日銀は、いまのポジションを大きく変えようとは思っていません。いわば、日銀総裁の金利発言も、あたりを確かめるためのようなものですね。来年金利あげるかもと一言いえば、びくついて円安が止まったという事実をいま、懸命に考えて、上げ幅を模索しているところです。あまりあげて一気に1ドル100円とかなればせっかく上向きになった景気に水を差しそうですから。日本はあくまでも、さきのような世界の情勢の中を泳いでいくことを考えねばなりません。
さて、状況はわかったし、日本がどうありたいかわかったとします。でも、結果は誰にもわからないのです。そこで、個人の判断です。私は、日本は自国の通貨の価値を、以前より自分でうまく調節できる国になっていると思っています。とすると、急激な円高はうまく回避しながらこのいまの円安水準を守っていくのではないでしょうか?大きな変動はもうない、とすれば、日本からのドル買いのうまみはありません。じゃあ対円ドルは下がるのか?いいえ。ドルを買う理由があるのは日本だけではありません。おそらくいかに述べる理由で世界でのドル高は続きます。
ほかの国の通貨はそれぞれ別個の理由で上昇・低下する可能性があります。ここでは省きますが、個別な議論が必要です。たとえば南アフリカとか(妙味あるなあ!)。あと、韓国などアジアの国々は市場の影響に対して防衛力が弱いです(つねに波乱の予感、はいまも変わらず)。それらの国は輸出入にドル建て決済を採用して緩衝していますがこの方法では通貨の変動にたいする制御に限界(矛盾)があります。そういえば、某台湾製液晶パネルの国内価格がドルリンクになりましたね。)
とまあ、かってなこと書きました(笑)。worth777さん勝手な意見をレスに書いてくださいね。こき下ろし歓迎。楽しみに待っています。ほかの方のまぜっかえし歓迎。
お礼
とってもご丁寧なお考えありがとうございます! かなり勉強になりました。 とりあえず急激な円高には日本としても世界としてもあまり考えづらい情勢ですね。 それにしても消費税の高騰や超高齢者社会への突入も含め、またコスト面、物価面をデメリットとして考えると日本は沈没してしまいそうで、為替でのちょっとしたお小遣いなど吹っ飛んでしまいそうです・・・。 これからもがんばります。