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社会学の勉強の仕方が分からない
現在、大学で社会学を学んでいるものです。 大学ではやたらと「地域○○学」が多く、それはそれで面白いのですが、何が物足らないといいますか・・・社会学部が独立してあるわけではなく、社会学コースぐらいの扱いなので、授業でも特にこれを読めという話も出ません。 社会学という学問に対し、非常に興味があり「プロ倫」なども読んではみるのですが、圧倒的に自分の知識が不足しています。 まずは社会学というものの概観・理論をしっかりと捉えた上でそれから各専門へいきたいのです。 関心分野は社会システム理論・権力理論・青年文化論・消費社会論・メディア論・社会階層論・都市社会学などと広いのです。じゃあ宮台の本でも読んでろ!という感じなのですが、彼の著作は理論から現実社会にいきなりコミットしているので(だから読みやすいのでしょうが)、そうではなくその前提となる社会学をまずは学びたいのです。 何を読み、どのように学べばよいのでしょうか?体系的に学んでいきたいので、どの辞書を使えばいいとか、これを読んだら次はこれといった勉強法も教えてください。
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まずは、古典を1冊、徹底的に読み込むことをお勧めします。 ウェーバーでもいいでしょうし、デュルケーム、マルクスなどでも 良いでしょう。できれば研究会などに入り、ある程度専門的にわか る人を交えたところで読めればベストでしょう。 例えば、いきなりルーマンやブルデューなど現代の社会学者の書物 に手を出そうとしても、おそらく厳しいと思います。彼らが独自の 用語で語っているという点が1点、もう一つは、彼らは、たいてい これまでの社会学者の遺産を前提にして語っていることが多いから です。だから当然、そうした遺産=古典の知識を身につけていなけ れば、理解は表面的なものに留まってしまうと思います。 「プロ倫なども読んではみるが、圧倒的に知識が不足している」と ありますが、背景となる知識が必要なこと、それから、専門用語の 知識が必要なこと、この2つが重要だと思います。前者については、 ある程度入門書的なものを参照にしながらでよいと思います。後者 については、できれば原語の知識が欲しいですね。部分的にでも、 ドイツ語で読んでおくと、理解の深みが全く違ってきます。ただ、 学部生でそこまではやるのが大変なようでしたら、用語辞典などを 参照しながらでよいでしょう。 「背景知識と専門用語」を理解しながら読み進めるためには、やは り研究会や読書会的なものの中で、ある程度詳しい人と交わりなが ら読むのがやはり良いと思います。大学のゼミに参加できるなら、 それが一番いいでしょう。もし身近にそういう場所がないならば、 親しい仲間などで読書サークルを作って、やってみてはいかがでしょ うか? 古典をしっかりと読み込み、その世界観に習熟すると、それを土台 にして、ものを見ることができるようになります。現代の諸問題に 切り込むにしろ、そのための「道具」をまずしっかり身につけるこ とが重要なわけですよね。容易には越え難い高い山を越える、とい いつもりで、何か一つ大著を制覇してみてください。そうすると、 一気に視界が開けて、他の著作も読めるようになると思います。 どの著作を?と言われたら、やはり「プロ倫」で良いのではないで しょうか。宮台の著作が好きならば、そこでよく出てくる古典でも よいかもしれません。
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- Chuck_GOO
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大学の書籍部/生協書店などのコーナーにいかれてみると、社会学関連の書籍がそれなりに並んでいるはずです。 まずはそれらのなかで、ベーシックな書としてフィットするものをお選びになられて読破されてみてはどうでしょうか? 1冊にまとまっているもので概要を掴んで、更に専門に深く入っていってもよいでしょうし、 数冊シリーズで社会学を取り上げているものもあるので、それらを読破するのも良いかもしれません。。。 なお、”社会学”という学問は、学問としてまだまだ成熟途上にありますので、「これさえ読めば、基本がバッチリ分かる」という書物はなかなか難しいでしょう。 ただ、宮台さんの本だけ読んでいても先に進まないのは仰る通りですので、 まずは上記2つのアプローチのいずれかで進めて見られるのが良いかと思います。 追伸: 一応の個人的お奨めとしては以下の通りです。 <単刊> 「社会学の理論」 (碓井嵩〔ほか〕編、有斐閣、2000) 「社会学のエッセンス-世の中のしくみを見ぬく-」 (友枝敏雄〔ほか〕著、有斐閣、1996) <シリーズ> 「講座社会学」(東大出版会;90年代後半~00年代前半に各巻発刊)
お礼
オススメありがとうございます。ホント社会学は幅が広くこれを読めば分かるという本はないですよね(だからこそ面白いのですが)。 東大出版会の「講座社会学」は手を出してみようかどうか考えているところでした。読んでみようと思います。