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25年前のネガを再生したら・・・・。
収納庫のダンボール箱から出てきたネガを窓辺に透かしてみました。「ああこれはあの時の」。ネガは劣化していました。 パソコンの力を借りて蘇らせました。25年前の別れた二人の写真です。 背後から私は彼女をしっかりと抱きしめ、彼女は後ろ手に私をつかまえています。 写っている二人のあまりにもきれいな写真に泣けてしかたありませんでした。 辛い思いがよみがえります。 この時彼女は22歳でした。 「今度は産むから・・」と言って悲痛な顔を見せる彼女が可哀想でなりませんでした。 結婚の約束をしていましたが、どうしても産めないという。 そして産まないという。 親の言うことに逆らえなかったのでしょう。断腸の思いでした。妊娠5ヶ月で堕ろしたのです。断固阻止すると心で思っては見ましたが、未熟な私には彼女たちの決めたことを覆す力はありませんでした。 私は彼女に嫌われることを恐れていました。 反面「よくもやりゃあがったな」という思いもありました。 それでも私は彼女が好きでした。退院した彼女は落ち込んでいました。抱きしめられずにはいられませんでした。一緒になろうねとうなずき合いました。 その後25歳の私の心に矛盾する何かが宿り少し鬱になったようです。この写真を撮った数時間後に私が旅に出ることで二人の契りは消えました。 私は25年間彼女のことを忘れたことはありません。妻には言えないことです。お前は馬鹿か、執念深いのう、と言われますね。彼女とはこれから先も会うことはないでしょうしもう別人になっているでしょうね。幸せに暮らしていることを信じています。私はよく耐えたと思っています。でもいまだに未熟です。なにかご感想があればお願いします。
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お礼
tukimayu様ありがとうございました。至言です。行間からあなたのやさしさを感じます。執着でした。明日は庭木を数本植えかえるので忙しいです。ありがとうございました。