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高野山(真言宗)の修行について
高野山(真言宗)の修行について教えてください。 他の宗派と比べてどのくらい厳しいのですか? 何か能力を得られる人は、その中でどのくらいいるのでしょうか?
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こんにちは。。 仏式の祭式・葬儀関連業者です。職業柄、お寺さんと接することが多いです。 聞きかじりなので、大まかな話で、間違いもあるかもしれませんが、少し記してみます。 まず、加持祈祷を行なう真言宗でも、修行は超能力を身につけるために行なうものではありません。それと、常人離れしたようなとんでもない荒行のような修行は行ないません。 次第(プログラム)にのっとった作法と唱えるご真言、その際の観想(心に思い浮かべるべきこと)を集中して学習・実践する期間、という感じです。 本来、あまり詳しく書くといけないらしいです。ただ、昨今はお寺さん向けではありますが、行法について研究・解説した書籍を一般の方も手に入れることは可能です。 真言宗ではその修行を加行(けぎょう)というのだそうです。期間は概ね100日ぐらいだと聞いています。ただ、専門学校のように学院に入り、1年間、教義・教学を勉強しながら、修行も行なうという方が多いようです。その他にも高野山上には数箇所道場があるそうです。 荒行はしないといっても、水をかぶったりはしますし、寒い時期の高野山はマイナス10度ぐらいにはなります。真言宗のお寺さんが皆さんおっしゃるには加行の前半に行なう礼拝行がキツいそうです。108回の礼拝(五体投地の礼)を一日3度行なうそうで、足が痛いとか・・・ 他宗派と単純に比較はできませんが、禅系宗派は厳しいかな・・・とは思います。(天台はお寺さんとの取引が少なくて修行の内容はあまりわからないです。) 真言宗は内容がバラエティーに富んでいて覚えることが多いということは特徴と言えると思います。 能力を得る、というよりも瞑想に入れるようになる人はいるかもしれませんが、それも少ないと思います。教習所と同じで、定められた修行が終わった人というのは、指し当たってとりあえず一通りのことができるようになった、という感じで、すべては道場を出てから始まる、という感じだと思いますけど。 ご参考になればよいのですが。では。
お礼
大変参考になりました。ありがとうございます。