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ペルーとフジモリ前大統領
ペルーのフジモリ元大統領が旅券を取得して帰国し、大統領選に立候補を考えているとか聞いていますが、そんなことをして身の安全は大丈夫なのですか? フジモリの次の大統領はインディオ出身の経済学者でしたが、その後の状況がほとんど伝わってきません。 経済低迷、治安悪化で人気がなく、フジモリカムバックコールも根強いと聞いたこともあります。 緻密な計算ができる前大統領ですから、勝算があって帰国を企てているのかとも思います。逮捕されたり、好きに裁判をされて幽閉されたりという危険はどうなのでしょうか?
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フジモリ前大統領が東京のペルー総領事館で旅券を取得した事によって、にわかに帰国の可能性が取沙汰されるようになりました。 ただ現状ではフジモリ氏辞任の後、接戦の末かろうじて当選したトレド氏が、選挙戦の最中から強硬にフジモリ氏強制送還をスローガンにしています。 反フジモリ陣営の中枢にいる方にすれば当然の動きでしょう。 ただ、ご存知のようにフジモリ氏に対する強制送還作戦は、日本政府が拒否したため失敗しています。 おまけに経済政策も行き詰まり、またフジモリ氏が苦労して鎮圧した国内の左翼ゲリラ組織の活動も徐々に活発化し、治安が以前より悪くなっているようです。 今やトレド政権は四面楚歌の状況にあり、残るはフジモリ氏の強制送還に再度挑戦し、国民の目を彼の過去の行為に向けるより他、生き残る道は残されていないと思います。 政策に失敗した時、意図的に外部に敵を作り国民の目をそらして延命を図ろうとするのは、日本の近隣諸国でも数多く行なわれてきましたね。 同じようなものです。 というわけで私見で恐縮ですが、フジモリ氏の近々のペルー帰国はあり得ないと思います。 わざわざ逮捕され晒し者になるため帰るようなものですからね。 となると考えられるのは、次の大統領選で日本に滞在したまま立候補する事です。 お説のように、まだまだフジモリ氏の人気は根強いと聞いていますので、可能性は極めて高いと思います。 その結果、もし落選したらそのまま日本滞在を続ける。 逆にもし当選したら急ぎ大統領府を組織し、裁判所や法務当局に対する影響力を行使し、あらゆる面からフジモリ氏が帰国しても決して過去の行為を問われない事を確認してから、支持者の拍手の中、帰国して大統領として不死鳥のように復活 ・・・ 今、考えられるのはこんなシミュレーションでしょうか ・・・
お礼
丁寧なご説明有難うございます。そうですね、現時点での帰国は飛んで火に入る夏の虫ですよね。 そうですか、日本にいながら大統領選に立候補できるのですか。粘り強い性格のフジモリ氏ですから、そんな可能性も当然計算しているのでしょうね。 個人的にはフジモリ氏を高く評価していますので、側近の 不正に巻き込まれる形であのようなことになったことを残念に思っています。まだまだペルーに必要な人なのではないかと思っていますし・・・ ご回答とても参考になりました。有難うございました。
補足
フジモリ氏の大統領立候補表明でお説が現実味を帯びてきましたね。 本当に立候補できるかはまだ不透明のようですが。卓抜なご意見有難うございました。