四輪の運転は"操作"なのです、機械の。
二輪の運転は"運動"なのです、機械を通した自分の身体の。
一番差が出るのは、やはりコーナリングでしょうか。クルマでももちろん神経を研ぎ澄まし、クルマの挙動を感じ、んで適切にハンドル、アクセル、ブレーキをコントロールする、そしてきれいに速くコーナーを抜けて行くのは快感ですが、その悦びはコントロールできたことに重きがあります。もちろん精神的には十分スポーツだと思いますが。
しかし、バイクはただ機械を操作するだけでは曲がりません。体重移動が絶対必須となります。特により速くコーナーを抜けようと思えば、身体をどう動かすかってのが非常に重要なポイントとなってきます。
つまり絶対に身体を動かさなければならないのが、バイクなのです。
そりゃ、快感でしょう!! 走ることそれ自体がスポーツでしょう!!
このことを明確にして以降は、たとえ通勤で街中を転がすスクーターでさえ、あぁ、身体動かしてるなぁって。スポーティだなぁって。
やや誇張した表現となりますが、バイクに乗るのは、いわば常にスキーをしてるようなもんです。ストレートでスピードに酔うもよし、コーナーで体重移動に必死になるもよし…。
そう考えるとよく、ロータス7(とケーターハムのようなその末裔)や、あるいはホンダ・ビート(スクーターじゃないよって、濃すぎる…)がバイクに近い…とかいいますが、そんな、エベレストと…そうだなぁ御嶽山くらいのレベルの違いがあります。御嶽山なら日本でも有数の高い山ですが、でも、ヒマラヤ山脈と比べるとへですね。これは、単に標高だけの話ですので、山そのものの魅力とは混同なさらないでくださいね。
あとはいろいろありますが、風を感じられること。普通に10000rpmを超えるようなエンジンを備えていること(一部)。圧倒的な加速(ちなみにどうせ最高速なんて、合法的にも常識的にも比較するのがあほらしい)。アプローチ/デパーチャアングルの大きさ(ってか、軽さを考えるとそれすら関係ない!)。…挙げたらいくらでもですね。
さらに、以上は趣味的アドバンテージですが、それ以外に、燃費がいい(四輪との、相対的な話)。維持費が低く、コレクションすらできてしまう!! 渋滞知らず。都会では最速、機動性抜群!! など、四輪と比べてもそれなりに利はあります。ま、このへんは四輪の楽さや音楽が聞けるところなどとのかけひきにはなるのですが。