立教大学(社会学部)OBです。
立教大学の場合、政治学科の設立が1996年と新しく(ちなみに法学部の設置も1959年と遅く、東京大学の仲良しスタッフが中心になって作ったので、「ミニ東大」と呼ばれていた)、また法学部内に有力な政治学の教授(神島二郎、高畠通敏、栗原彬、新藤宗幸、現東京大学教授の北岡伸一など、ただし李鍾元は政治学科の設置のために呼ばれたスタッフ)が多かったため、法政不可分の方針で来ています。法律学の科目は一定の範囲で選択必修です(法学科と共通)。
これに対し、やはり政治学科のあるお隣、学習院大学は「政治・社会不可分」で、社会学が選択必修に配当されています。社会学が政治学科に重点配分されているのは、学習院ぐらいでしょうね。法学科の科目は34単位まで卒業に必要な単位として充当されます(あまり取る必要もないということ)。
その隣、早稲田大学になると、ご存知の通り「政経不可分」であり、政治経済学部政治学科の中に法律学(民法・憲法・行政法など)の教授がいる配置になっています。法学部の法律学講義を聞く機会はあまりないと思われます。むしろ、経済学を学んでおくことが大切になります。
早稲田のライバル、慶應義塾大学法学部政治学科は社会学と経済原論が必修で、知人が経済原論を取るために3年次になっても日吉キャンパスに通っていたことがあります。
大学ごとに政治学の位置付けが違うので、一概には申し上げられません。
高畠通敏『増補新版 政治学への道案内』(三一書房)の冒頭に、面白いエピソードが載っていますので、ご覧下さい。
(この本は、多くの大学で政治学のテキストとして採用されていますが、内容が難解であるため、「政治学への迷い道」と冗談で言われていました)。
浅野史郎・宮城県知事(東京大学法学部卒)によると、政治学科に進むのは、法律が嫌いな人か、政治が好きな人で、後者は少ないそうです(菊地昭典『アサノ課長が知事になれた理由』)。
就職については皆さんが述べていらっしゃる通り。
大学生活を充実させたいものです。