こんばんは。
私は、「もし日露戦争で日本が大敗していたら」が、一番可能性の高い、影響力も大きい“if”だと思います。
ではシミュレーションを。
日本は、朝鮮半島と中国東北部への野望を断たれ、しばらくは、日本本国と台湾を守るので手一杯になるでしょう。
中国東北部は、しばらくロシアが占領するでしょうが、一次大戦・ロシア革命によって疲弊した欧州諸国やロシアの隙をついて、アメリカが中国・朝鮮へ手を伸ばすでしょう。日本も、この隙に中国への侵攻を企て、ある程度の領土を占領し、戦勝国もそれを認めるでしょう。アメリカと日本の間には、中国でのそれぞれの国の権益を調整するため、何らかの条約が結ばれるでしょう。それは、アメリカの権益が圧倒的に大きいものでしょう。
しかし、やがて国共合作を果たした中国と、ソ連の挟撃にあうでしょう。同時に欧州では第2次大戦が勃発し、日米独伊vs英仏ソ中という構図になるでしょう。
この構図だと、双方ともが拮抗した戦力・国力を持つことになりますので、戦争は、欧州戦線・中国戦線とも膠着状態となり、戦争は長引き、多大な犠牲が出るでしょう。
“核”は、どこかの国が開発に成功し、残念ながら、1度は、どこかで使われてしまうでしょう。あるいは、両陣営が同時に開発した場合、早速「抑止力」として働くかもしれません。
やがて、独伊は英ソの“史上最大の作戦”によって敗北し、太平洋戦線は、決定的な敗者がいないまま、スイスあたりの仲介で、講和に到るでしょう。
戦後は、この戦争の反省に立って、国際的な組織ができるでしょうが、疲弊したかつての強国はそのなかで影響力を持つことができず。参加国が平等な権利を持つ組織となるでしょう。
日本は、軍隊は保持しますが、その組織のパワーバランスの中で行動する道を選ぶでしょう。米ソの冷戦はあるでしょうが、その影響力ははるかに小さいので、朝鮮戦争、ベトナム戦争は起きないでしょう。
イスラエル問題なども起きないでしょう。
やがてソ連は崩壊し、民族紛争が起きますが、今のように、バックになる“大国”がないため、「国際的な組織」の調停で収まるでしょう。
環境問題は、難航しますが、「超大国のエゴ」がない分、今よりは建設的な取り組みが行なわれるでしょう。
台湾は、住民投票によって、独立、中国帰属、日本の委託統治のいずれかになるでしょう。
日本の経済復興は大幅に遅れますし、まして「経済大国」などには間違ってもならないでしょう。そこそこの力を持ち、「組織」での発言権もある、普通の国となるでしょう。核も保持しますが、他の国同様、それを実際に使う可能性は限りなく零に近いでしょう。
アメリカの大衆文化の影響は、いまよりずっと少ないでしょう。
どうでしょうか?
お礼
ありがとうございます。同盟を結んだ後の世界を知りたかったのですが・・・。