「風化させてはいけない」の意味
主に東日本大震災の話ですが「風化させてはいけない」という人がよくいます。この意味や意図がよくわかりません。
私にとって東日本大震災の前の巨大地震は阪神淡路大震災、その前は関東大震災という認識です。しかしほんの少し前のはずの阪神大震災ですら、何年何月何日に起きたかいえない人が増えています。また、なぜ9月1日が防災の日なのか全く知らずに防災訓練をしている人すらいます。そのような人を見るとずいぶん風化したんだなと思います。
風化したということは、すっかり復興し災害の爪あとがほとんど無い状態であり、悪い事ではないように思えます。しかし「風化させてはいけない」という人がいる理由がよくわかりません。
また、地震のデータは都市計画や建築基準に活かされ、自動的により安全な街や住居になっていきます。なので、一般市民が過去の経験を忘れるかどうかということは関係がないように思います。
東日本大震災の時には、チリ津波の経験から津波発生までもっと時間がかかるので余裕だと思ってゆっくりしていて、チリ津波の経験があったからこそ逃げ遅れた人もいると聞きました。なので、自分の経験を元に独自の行動をするより、むしろ何も考えずに行政の避難勧告を素直に聞いたほうが安全なのではないかとも思います。
質問は以下です。
(1)なぜ「風化させてはいけない」のでしょうか?
(2)「風化させてはいけない」とは具体的にどうしろということなのでしょうか?
(3)「風化させない」ことによって、風化させた場合と何が変わるのでしょうか?
よろしくお願いします。