水槽のろ過には固体の汚れを取り除く物理ろ過以外に、魚の糞や残餌から出る有害物質を分解してくれるバクテリアによる生物ろ過があり、生物ろ過が十分に機能すればすきっと澄んだ水が実現し、コケの発生も少なくなります。金魚も元気に過ごせます。
ろ過バクテリアはいずれ自然に発生するものですが、発生するバクテリアを出来るだけ多く維持出来るよう環境を整える必要があります。
テトラのOT-45という水槽セットについているろ過装置は、外掛け式(ワンタッチフィルター)ではないでしょうか?このフィルターは専用ろ材を定期的に交換する仕組みだったと思うのですが、生物ろ過的にはあまり良くありません。せっかくろ材にバクテリアが繁殖した頃に、それを捨ててしまう事になりますから。
上部式か底面式、外部式フィルターに変更できれば一番良いのですが、ワンタッチフィルターを使い続けるのであれば、ちょっと工夫してろ過能力をアップすると良いです。
もしフィルターケース内(交換ろ材を入れる部分)に
余裕があるようでしたら、そこに市販の生物ろ過用ろ材を追加で入れて下さい。リング状、球状、ジャリ状、なんでも良いですが長期使用に耐えられる素材(セラミック等)のものを、テトラ交換フィルターの水槽側(交換式フィルターの、水を吐き出す側)に沈めておくと良いです。
テトラの交換式フィルターと異なり、この追加ろ材はバクテリアの大切な棲家ですので交換しません。ゴミが溜まって水流が滞るようになったら軽く水槽内の水でゆすぎますが、決して洗い過ぎたり水道水で洗ったり捨てたりしないで、バクテリアを残します。
ずっと残す生物ろ材には、活性炭等は避けて下さい。
活性炭は、有害物質を吸着し限度を過ぎた後は逆に放出し出すので長期間使えないのです。
他に有効な手は、フィルターの吸い込み口にスポンジを付ける(専用のが売ってます)スポンジがバクテリアの棲家になります。
水槽にはジャリを敷くと、そこもバクテリアの棲家になります。
水替えは、1週間に1回はする必要がありますが、全部の水を入れ替えず、3分の1ぐらいを替えると良いです。(水の中にいるバクテリアを無くしてしまわないよう)それで水の汚れが目立つ場合は水替えの頻度を上げます。
水槽掃除は、フィルター掃除やろ材の交換、砂利の掃除を同時にやらない事です。(どこかにバクテリアを残す為)
水槽には日光をあててはいけません。(コケやアオコが発生します)
水草を育てるなら、光は太陽光ではなく水槽用ライトで確保します。水草の種類は丈夫なのを選んで下さい。
水槽ガラス面にある程度発生するコケは、水替えの時に三角定規等でこすると綺麗にとれます。
コケをこそげ落としてから水替えをすれば良いです。
水が緑色になるのはアオコだと思いますが、これは市販のアオコ取り(アオコを凝固させ粒を大きくしてフィルターで濾し取る仕組み)が有効です。
水槽面や水草につくコケ対策は、石巻貝、ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ等を入れるとコケを食べてくれます。エビは金魚のサイズに対して小さすぎると餌にされてしまいますが・・・
補足
テトラのOT-45という、濾過装置のついた45リットルの水槽です。金魚は6匹です。よろしくお願いします。