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「冥福を祈る」の使われ方

NHK またどこの放送局、新聞等でも死亡ニュースで「冥福を祈っておりました」との表現が使われます。 冥福は(仏教)冥土(死後の世界)に行った人の幸福、と理解していますが間違っていたら教えてください。 使う方としては他に表現する適当な言葉がないのか、便利な言葉ではあるし。 神道の人いればキリスト教の人も、無宗教の人もおります、全部この言葉で表現していいのか、いつも疑問に思っておりました「冥福を祈る」と言う言葉の使われ方。 多くの日本人の宗教観なんてなんでもありだから別に気にする事でもないか。 外国(他の宗教)ではニュースなどではこんな時はどのような言葉で表現すのか教えて下さい。

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  • ベストアンサー
  • yuhkoh
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回答No.2

「冥福」は厳密な仏教用語ではありません。  まず仏教語で多くの人が勘違いされることが、仏典をインド語から漢語に翻訳する際に、仏教とは本来異なる概念の言葉をもって、漢訳されることが多くあります。そのような漢訳経典が日本に伝わっているのです。例えばインド語で、パドマ・ウッパラ・クムダ・フンダリキャなどとそれぞれ区別される花は、漢訳経典ではすべて「蓮華」と訳されます。しかし厳密にはパドマはスイレン(ヒツジグサ)であり、フンダリキャはハスです。このように翻訳には混乱が生じやすいということをご承知おきください。  「冥福」は、死後の幸福を意味する単語で、北魏(南北朝時代)の正史である『魏書』「崔挺伝」に「八関斉を起こし、冥福を追奉す」とみえます。また弘法大師の青年期の書である『三教指帰』にも「冥福を廻らす」とあるので、日本でもかなり早い時期にこの単語が用いられていたでしょう。特に日本では、仏典とともに漢文の書物・単語が伝わっているので、本来は仏教用語ではない単語が、仏教語と認識されて用いられることが多くあります。  さて、「冥(mfng)」ですが、漢語では「くらい(暗い)」「よる(夜)」「ふかい(深い)」などを意味する文字です。そこより転じて“地下”や“死後”“神仏の利益”などを意味するようにもなりました。よって幽冥・冥土・冥福などで用いる「冥」は、“死後”を意味する一般用語であって、特定の宗教・信仰に限定される言葉ではありません。  

bure
質問者

お礼

回答あれがとうございました。 大変わかりやすい説明でよく解りました。 「冥」は一般用語でしたか、勉強になりました。すなわち「冥福を祈る」はマスコミ等でも常用語と使われていると理解します。 「他界」「あの世」「天国」「極楽」が、ごちゃ混ぜで使われているのも仕方ないか。

その他の回答 (1)

  • jacta
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回答No.1

国内ですが、私が知っている某教団では、内部のニュース?で、亡くなった方が具体的にどの「位置」に納まったかが示されていました。 死後、どんな位置(早い話が天国か地獄か)に納まるかは、その人が歩んできた人生によって決まるので、死んでからいくら祈ったところで、どうにもならないということのようです。なるほどと思いました。 ところで、「冥福を祈る」というのは、最も無難な表現なので安易に使われますが、そのように言っている人の大多数は、本当は祈ってなんかいないのが実情です。まったくの虚礼ですね。

bure
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 某教団はともかく「死後の幸福を祈る」とは残された側の気持ちのご都合主義にすぎない無難で便利な言葉だと思う自分は少し変かな・・。 かと言ってもいざ自分の身になれば「冥福を祈る」なんて言っているでしょう。

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