南極の氷について
「気温が上がると南極の氷が減る」
といった説があります。
そして、これに異を唱える学者がいます。
簡単に書くと、以下の例文です。かいつまんだ引用です。
↓
「平均温度が-40℃の南極で、仮に10℃上昇しても、-30℃。氷の融点は0℃だから、-30℃になっても溶けない。だから、南極の氷は減らない。」
簡単に書くとですよ、こんな感じの理論でした。
数値は、表現上のものですので、ざっくりとした数値です。
(*平均温度が、気温なのか氷の温度なのかは忘れました。ここでは、その論法についての疑問を解きたい趣旨なので、多少の表現違いは目をつむってください。趣旨に影響はないはずです。)
●本題の疑問です。
-40℃が-30℃になっても氷が溶けないのはわかります。
けど、「南極」と称される敷地の端っこは、海と接していますね。
その海と接している氷は、溶けるか凍るかの境界にあるわけで(同時にその接している海水も、凍るか溶けるかの境界ですね)、その「境界」においては、溶けたり凍ったりの「変動」があるのではないかと思います。
よって、溶ける直前の氷は、0℃に近いと考えます。
だから、先の学者の理論は、のっけから「平均温度は」と言うから、文面上納得してしまいますが、
平均でなく、「一番高い温度の氷(一番、0℃に近い氷)」に着眼すれば、例文で設定した「10℃上昇」の場合、初期時点で「-10℃より高温の氷」は、0℃以上になるから、その部分の氷は減るでしょう?
■
私が問題にしているのは、「南極」といった地域性の話ではありませんし、地球温暖化の成否を問いたいのではありません。
学者が:「仮に、平均温度、-40℃が-30℃になっても氷は減らない」と言うから、
私は:「10℃上昇すれば、0℃に近い氷から順に溶けるだろう。だから氷は減る」
と、この部分に集中した話です。
なぜなら、学者は、この一例の論理で、少なくともこの部分について「ね、納得するでしょ?」と言うわけですから、
いや、この部分だけであっても、納得できません。と言いたいわけです。