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狂犬病予防接種について

海外旅行の際の人の狂犬病予防接種に関して『狂犬病予防接種は生ワクチンなので、感染しているかどうか分かるまで国外に出れない』という記述があったような気がするのですが、それはつもり予防接種で狂犬病を発症することがあるということでしょうか? また以前のワクチンと現在のワクチンは、違うということも聞きますが、どちらであってもということでしょうか。ご回答お願いいたします。

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  • jkmiyuki
  • ベストアンサー率59% (124/207)
回答No.1

『狂犬病予防接種は生ワクチンなので、感染しているかどうか分かるまで国外に出れない』⇒20年以上前から、乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチンが使用されています。本剤投与により、狂犬病は発症しませんし、国外に出れないなんてことは聞いたこともありません。 『以前のワクチンと現在のワクチンは、違うということも聞きますが』⇒日本では初代ワクチン(1952年)当時、ヤギ、モルモット脳を使用した製剤が使用されていたが、1000人に1人の割合で、中枢神経に障害を残すものであった(脱ミエリン反応による)。1971年からは、乳のみマウス脳由来となりこの副反応は著しく改良されたが、なおときに末梢神経障害を起こす事があり、使用は限定されていた。1965年以来、神経組織と全く関係ない組織培養細胞に狂犬病ウイルスを培養し、そのウイルスでワクチンを製造する事が可能となり、実用化されている。1980年6月には、更に安全、有効なニワトリ胚細胞培養を用いた製品が製造認可されている。このワクチンの登場により、それ以前のワクチンの副反応は全く問題がなくなり、安全に使用できるようになっています。 現在のワクチンの使用上の注意には、以下の記載があります。 (接種の判断を行うに際し、注意を要する者) **被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。 (1) ゼラチン含有製剤又はゼラチン含有の食品に対して、ショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、口唇浮腫、喉頭浮腫等)等の過敏症の既往歴のある者 (2) 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者 (3) 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者 (4) 過去にけいれんの既往のある者 (5) 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者 (6) 本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者 これらは、本品に限ったものではなく、一般的なワクチン接種時の注意と解していいものです。 副反応の記載は次のものです (全身症状) ⇒一過性であるが、まれに発熱を認めることがある。 (局所症状) ⇒一過性であるが、発赤、腫脹、疼痛等を認めることがある。 以上です。

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