私は、イギリスに9ヶ月間滞在したことがあるので、お役に立てるかもしれません。
まず、お勧めの本ですが、私が渡英する前に読んでとても参考になったのが、林 望著の「イギリスはおいしい」と「イギリスは愉快だ」です。ケンブリッジ大学の客員教授として滞在されたときの体験談をエッセイにまとめたもので、特に食べ物に関しては、この本に勝るものはないと思います。
さて、私自身の体験ですが、イギリスと日本とではあまりに違いすぎるので、一口に説明するのは本当に難しいです。まず、年頭に置いておかなければならないのは、全く違う風土の土地で、全く違う歴史を歩んできた人々とは、根本的な考え方が違っているということです。そのことが生活習慣全般に渡り、日本とイギリスの相違点を生んでいると思います。
細かな生活習慣の違いを挙げるときりがないのですが、幾つかご紹介しておきます。
1.古いものを愛する
私の滞在した家は、150年前に建てられたもので、家族はそのことを大変誇りにしています。建物の歴史をきちんと調べていて、「100年前にはこのおばあさんが住んでいたのよ」と教えてくれました。
2.庭を愛する
イギリスのどのご家庭でも、自宅の庭に傾ける愛情は半端ではありません。仕事はかならず5時きっかりに切り上げて、小走りで家に帰ってきて、庭仕事に取り掛かります。日本人のように、鉢植えの植物や切花を買ってくるのではなく、芝生の手入れから、花壇作りまでなんでもやってしまいます。
3.自分で修理する
たいがいのものは自分で修理してしまいます。壊れた冷蔵庫でも、電灯の配線でも、庭の塀でも、何でも直します。また、部屋のペンキを塗り替えたり、庭に池を作ったり、ポーチに敷石をしいたり、とにかく何でもしてしまいます。
4.パブを愛する
イギリスであれば、どんな田舎町であろうと、必ず一軒はパブがあります。農作業を終えたおじさんや、授業の後の学生もみな、夕食後にはパブにやってきます。日本の居酒屋のようなおつまみというものはなく、みなエールやビターをちびちびやりながら、おしゃべりに花を咲かせています。酔っ払いを見かけることはほとんどなく、みな適当なところで切り上げて帰っていきます。
この他にも様々あると思うのですが、他の方からも解答がつくと良いですね。
お礼
お答え下さってありがとうございます。とても為になりました。ところでお聞きしたいのですが、ロンドンなど、大きな都市でも古い家とかが多いのでしょうか? やはり歴史の例の事件からレンガ作りな建物が今でも多いのでしょうか? 質問が多くて恐縮なのですが、 パブについてですが、日本のようではなく、昼間からたくさんの人が来ていたりするのでしょうか? それと「フィッシュアンドチップス」のことなんですが、やはり英国の人たちはよく食べているものなんでしょうか?(あまりよくは知っていません) 全部でなくともかまわないのでよろしければ教えてくださいますと幸いです。