池の鯉は、大抵人によって放されたものです。鯉は見た目はキレイでも、淡水魚ではギャングといわれるくらい雑食性で繁殖力も高く、そのうえ丈夫で長生きです。丈夫なゆえにメンテナンスがいりませんし(要するにほったらかし)、池の表面に氷が張っていても、水全体が凍らなければ死ぬこともありません。
それから、日本の伝統的風習として、生き物を川や池に放して功徳を施すという放生会(ほうじょうえ)にも、鯉は良く使われます。神社の祭事でもお供え物の魚として鯉はよく使われますし、日本人とはフナ・メダカとともにコイはとても身近な魚なのです。
鴨についてですが、人が放した鴨もいれば、勝手に飛んできた鴨もいます。人が放した鴨は、風切羽を処理されて飛び立てないようにしている場合が多いです。公園の場合は大抵禁猟区で、人が近くに来ても安全ですから、鴨も安心して過ごせるようです。
池の鯉・鴨とも雑食ですから、放っておけば増えてしまう余計な水草を食べますし、ある程度水をかき回しますので、少しは環境維持に役に立っているようです。
お礼
明快なご回答いただけてうれしいですね。 宗教的儀式も絡んでいるとは知りませんでした。いろいろ複合要因があって、納得します。 鯉、鴨はスタンダードな公園セットという感じですね。