ちょっと角度を変えて、こう考えるのはいかがですか?
たとえばあなた(=A)が友人(=B)に「○○商事の株式1株」(=現金100万円分)を借りたとします。
この時点であなたはBに「○○商事の株式1株」を返す責務を負います。
(現金100万円ではないところがミソ、ちなみに返却日は半年後とします)
で、他人から借りた株にも関わらず、あなたはその株を売っ払ってしまい、現金100万円をGETしたとします。
その後、株価は下落の一途を辿り、返却日である半年後にはとうとう半値の50万円になってしまいました。
さて、あなたはBに一体いくら返せばよいのでしょうか?
ここでポイントなのが前述のとおり、あなたは現金100万円を借りたのではなく、
あくまで「○○商事の株式1株」を借りているという事実です。
(そういう意味では正確には「いくら」ではなく、「何を」返すですが・・)
つまり現金100万円返すのではなく、「株式1株」を返せばよいのです。
そこであなたは○○商事の株1株を現在の株価50万円で買ってきて、Bに返しました。
すると、あら不思議、あなたの手元にはナント現金が50万円も残ったではありませんか!!
(一方、Bは貸した株がそのまま帰ってきてヨカッタ、ヨカッタ※実際には金利を得ます)
とまあ、上記はうまくいったときの例えで、その逆もまた真なりです。
上記例とは逆に、株価が上がってしまった場合は、
あなたは身銭をきってでも、○○商事の株を1株調達して(買ってきて)、Bに返さなくてはなりません。
従って、表現的には、
自分のモノでない(=他人の)株を勝手に売ってしまう = 「カラ売り」であり、
返すために買ってくる = 「買い戻す」となるワケです。
実際の取引では、Bは証券会社となり、然るべき手数料を取られます。
(その他にも最低保証金や取引金額に応じた委託保証金率分の現金などが取引口座に必要:要は担保が必要ってこと)
最低保証金・・30万円~、委託保証金率・・30%~な感じですが、条件は各証券会社によって違います。
取引期間は6ヶ月間が基本ですが、
松井証券が提供している取引期間がない(無期限)というサービスもあったりします。