味噌そのものルーツは紀元前2千年ころ中国に味噌の前身となった調味料が存在していた記録があり、日本には高麗(朝鮮)を経て7世紀に伝わり、大宝元年(701年)に既に[醤院の制、ひしおつかさ]があり味噌など専門に扱う役所の所在が確認されています。その後禅宗の興隆と共に精進料理が次第に一般化してゆくと同時に味噌が味噌汁として使われだしたのは応仁の乱(15世後半)頃からとされています。戦国時代には(汁張講)と言い味噌汁の中に魚や野菜をいれ食用に給され
ました。江戸時代に入り味噌汁の種類も一気に増えて
、寛永20年の「料理物語」によれば、ハモ汁、コイの汁、フナの汁、納豆汁、鹿汁、狸汁、ヨモギ汁等、数十種類もの味噌汁が紹介されています。
(出典=起源辞典 樋口清之監修)