またしゃしゃり出てきました。
さて、SF小説は文系・理系に分かれると思われるかどうかですが、結論としましては、分けることはできるが、その境界は分類する人により変わり、非常に曖昧であるといえると思います。
昔から、(自称他称を問わず)評論家を含めたSFファンたちの間では、SF小説を二つにジャンル分けする試みが多くなされています。(なぜか、三つ以上にジャンル分けする人はほとんどいません。)理系・文系しかり、そのほかにも、ハード・ソフトによるジャンル分けですとか、ヘビー・ライトによるジャンル分けなどが言われています。
しかし、そのジャンル分けの基準となると、SF小説という、多種多様な要素が混じり合っている小説を対象としている以上、どうしても曖昧になってしまいます。おそらく、ジャンル分けする人ごとに基準が変わると考えてよろしいかと思います。文系・理系のジャンル分けにしても、では、何を持ってこの作品を「文系」とするかについて絶対的な基準はこの世には存在していません。ジャンル分けする人にとっては基準があるのかもしれませんが、そうであっても、必ずグレーゾーンというものが現れるはずです。そこをどう分類するかは人それぞれと思います。
文学・絵画の世界では、ロマン派、無頼派、ライトノベル系、南画系などとたくさんの派、系が存在しますが、これらは、作者、および、作品の発表の場によって分類されるのが普通です。質問者の方がごらんになったものはこういった分類方法をSF小説に応用しようとした結果と考えられます。
しかしながら、ハードSFもファンタジーも書くSF作家は存在しますし、発表の場である各出版社や各種SF雑誌もSFっぽければ何でもOKというのが現状です。
SF小説に限って言えば、そのジャンル分けは上記で述べましたように非常に曖昧でとても個人的なものです。文系か理系かという分類は、分類する人にとっておもしろいかおもしろくないかの分類に近いものと考えてもよろしいかと思います。
SF小説の分類はそんな程度で十分だし、そんな程度しかできないと思います。
ご参考まで。
お礼
文系と理系の代表というわかりやすい例を出していただきありがとうございます。なぜか私は石原藤夫氏の名前を知りませんでした。 >最後にこのサイトを読んだ方々へ 私のつたない記憶から飛び出た疑問にお答えいただきありがとうございます。参考にして下さった方々へも。私は賛否両論あってとても楽しめました。お礼状を書くのが大変ですが。簡素すぎですがここで幕引きといたします。 追伸:誰かポイントをください。