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1、国際関係学を学びたい・・・中央大の総合政策について
高校3年です、進路をはっきりさせなきゃいけない時期になりました。 1、私は、国際関係学に興味を持っています。国際関係学と一言にいっても色々な分野があるのは承知しています、けれども、今の時点で自分がやりたいのはこれだ!というのは正直まだ浮かんでいません。 大学のパンフやHPを見ていて、中央大学の総合政策が気になっています。評判など教えてください。 中央大学そのものも気になります。理由として、、、 私が、大学探しであげているのは…インターンシップが盛んであること、英語・外国語教育に特色があること、専攻の他に副専攻が学べることです。 2、今、上にあげたものが当てはまる大学がある!ってのも教えてください。 自分自身の中で意見が確立されていないので、まずはこれらの質問にアドバイスをください!!
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(たいへん長文になりますので覚悟を) こんにちは。私は国立大で、学部名は国際関係ではなく、実際は国際関係論を学んでいます。 まず、中央大の話をする前に、国際関係論について書かせてください。 あなたは、「国際関係学をやりたい」と書いていますが、本当に国際関係学という学問を分かっていますか? 「関係」という日本語について少し考えてみましょう。「関係」ということばを辞書で引くと、大きく次の2つの意味が載っています。 【関係】 1 二つ以上の物事を結びつけていると考えられる何か。 2 (―する) その事と何かの点で つながりを持つこと。 (新明解国語辞典より引用) つまり、「関係」の意味は簡単に言うと「結びつき」ということなのです。しかし最近の日本語の乱れにより、「関係」ということばがrelationshipという意味ではなくて、「~のたぐいのもの」つまりsomething like~という意味で使われてきています。たとえば、「アパレル“関係”に就職したいです」という日本語を見ると、この“関係”は「アパレル“のような業界”に就職したいです」という意味になります。「○○関係」とか「○○系」というふうにいったばあい、「関係」「系」の意味は、だいたいが「○○のようなもの」という意味になっています。 したがって、「国際関係学」ということばも、受験生たちにとっては、「結びつき」という意味の“関係”という意味よりも、むしろ「国際的なことをやる学問」というような漠然とした意味でしか捉えられていないことが多いと思います。「国際系のことをやる学問」という感じですね。 しかし、国際関係学の“関係”という言葉は、辞書にある「結びつき」という意味であり、最近の日本語にある「○○系」という意味ではないという意見が主流です。したがって、国際関係学という学問は、「国際的なことをやる広い学問」ではなくて、ちゃんとした学問としての命題を持っており、それは「国家と国家の結びつき、関係性を科学する」ということになります。したがって、難民問題とか北朝鮮問題とか、こういう時事的な身近なテーマが原因で国際関係学を勉強したいという学生が多いのですが、国際関係学の実態は、国家と国家の関係性(最近は国家以外の共同体も取り扱われる)、つまり国家間の政治的力学を研究する政治学の一領域だということを理解して欲しいと思います。世界に関してなんでもやる学問、では決してありません。 さて、長くなりました(尤も、大学生になる人なら、私の拙いレスくらいの分量は苦なく読めてほしいとは思います。言い訳ですが)。 以上のことから分かるように、国際関係論とは、 (1)漠然とした国際的なことを勉強する学問ではない (2)例えば経済学が「貨幣を媒介とした社会システム」を、法学が「法を媒介とした社会システム」を学問固有の命題としているのと同様に、国際関係学の学問としての固有命題は、「国家間あるいはそれに準じる共同体間に存在する政治的力学関係を媒介とした国際社会システムを探究すること」にある (3)国際関係学は、政治学はもちろんのこと、歴史学や経済学、社会学、法学の手法も必要とした総合的な社会科学である というようなことがいえると思います。さらに、早大の平野健一郎先生が唱えているような「国際文化論」というようなジャンルまでも新興しており、これになると文化論や人類学、民俗学などの人文科学の性格も強くなります。 さて長くなりました。 こう考えると、国際関係学というのは、あまり一つの学問ではないような気がします。色々なものが混ざっています。しかし、私はそうではないと思っています。国際関係学の中心はあくまで「政治学」と「国際法」です。この二つが国際関係学の基本だと思います。さらに、個人的にはこの2つに加え、「経済学」と「社会学」も基本学問だと考えています。ですが、ふつうは、政治学領域だと考えられています。 したがって、一般的に、国際関係論を専門的に研究しようとしている大学の場合、ふつう国際関係論を政治・国際法の領域ということから「法学部」に包括させています。 ・東大→法学部政治コースと教養学部に国際関係論がある。 ・京大・一橋→法学部にある。 ・早稲田→政経学部に国際政経学科が新設。 ・慶應→法学部政治学科。 ・上智→外国語学部の副専攻として国際関係論がある。法学部に国際関係法学科がある。 ・東京外国語大→外国語学部の副専攻に国際関係論がある。 という感じです。 国際関係論を学ぶのに必要なのは、高度な語学力、国際社会の世界史の教養、マクロ経済学、そして国家(あるいはそれに準じる社会共同体)を規定する国際法に関する教養です。したがって、本当に国際関係論を究めようとしている大学なら、法学部や政治経済学部のもとに国際関係論コースを置くというのが得策なのは自明なのです。 さて、前置きが大変長くなりましたが、私の自論ですのであなたに押し付けるつもりはありません。色々と他の「国際関係観」もあろうと思います。あくまで私の意見に過ぎません。 そこで中央大学についてですが、上からも分かるように、総合政策学部のような学際系の学部を選ぶことは確かにメリットがあります。それは、国際関係学が社会科学を総合したジャンルであり、学際的な分野だということが言えるからです。その点では、賢明な選択だといえます。しかし、いっぽうで、得てして中央総合政策のような「学際系」の学部は、専門性に乏しくなる危険性があり、これがデメリットです。国際関係学の基本は政治と国際法です。しかし、この2点を重点的に学ぼうとした場合、学際系学部では不十分です。やはり法学部のような学部に行かれるべきです。また、学際系学部にいる教授陣というのは、(一般的に)反権的な人間が集まっています。つまり思想的に「左寄り」の人が多いということがあり、バランスに欠けます。ですので、政治と国際法をメインに国際的な共同体の枠組みを研究しようとしたいのならば、同じ中央なら法学部の政治科に行かれる事を奨めます。 少し話題を下世話なレベルに落とすと、実は「総合政策学部」というのは慶應SFCに端を発しています。慶應で総合政策学部が10年ほど前に爆発的人気を誇り、業界も注目し、全国的にその手の学部の偏差値と人気が高騰しました。しかし、事態を冷静に見つめると、実はそういった学部には「奥行き」と「体系性」が往々にして欠如していることが露呈し、現在ではかつてのような評価はもはやありません。むしろ、就職状況などは冷え込んでおり、また他学部のように一つの分野に特化して学究することが少ないため、大学院進学なども厳しい現状です。趨勢として、「学際ブーム」は喧伝されていますが、やはりオーソドックスに従来からある「法学部」「経済学部」「社会学部」「商学部」などの枠組みのほうが、一般社会には受け入れられやすいのではないかと思います。 それから、中央総政を志望するぐらいですから、早大慶大レベルも狙っていますか? 正直な事を言えば、中央総政は中大の中では法科に次ぐ難関学部です。偏差値的にもかなり高く、どうせそこまで目指すなら思い切って早稲田・慶應レベルを目指せばいいのにという感じもします。あるいは、国際関係学に関して言えば実は早大・慶大よりも上智大学のほうが強いのです。とくに、上智の外国語学部は大変多くの著名人を教官に抱え、またOB・OGの多くが国連職員や国際政治方面の研究者になっています。欲を言えば、中央は中途半端すぎるので、どうせなら早慶上智を目指したらいいと思います(理想は国立大なのですが)。 たいへん長くなりました。 最後に。 「国際関係学が好き」というのは、何かを言っているようでいて、実は何も言っていないのに等しいのだということを申しておきます。 私も、最初は貴方と同じように悩みました。ただ国際的なことをやりたいというだけでした。それが今では、開発経済という具体的な学問で、しかも地域とかまで限定することができています。開発経済学なんて、「国際」の二文字はどこにもないし、名前も「経済学」だから国際関係論と無縁のような気がするでしょう。でもへたな国際関係論の勉強より、よっぽど国際的な社会科学ですよ。 読みにくい長文たいへん失礼しました。御寛恕下さい。では頑張ってください。
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- kana_55
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中大の他学部に通うものとして総政のイメージを書かせてください。 まず、総政の人ってほんと総政だけで固まっています。 英語で喋っている人たちもいます(日本人ですw) そして、サークルにしても、総政だけのサークルに所属している人がほとんどみたいです。 また、同学年はほとんど顔見知りだと聞きました。 学部棟はとてもアットホームでいい感じですよ。 パンフでは分からないことも多いと思いますので、「中大ねっと」で聞いてみるのも良いと思います。 よい大学が見つかるといいですね。
- 参考URL:
- http://chuo.pos.to/
お礼
回答ありがとうございます。 国際色のあふれる、学科なのでしょうね。 中大ねっと、のぞかせてもらいます。
- dicastire
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中央大学・文学部に一時在籍していた者です。評判としては・・・「変わっている・異質」という感じですね。ただ、中央大学は法学部以外あまり力を入れていないのが実情です。←昔に比べて実績が落ちているので躍起になっているのでしょう・・・ パンフレットは多少脚色がありますので、それのみで判断するのは危険です。実際文学部のパンフに「副専攻ができる」と自信ありげに書いていましたが、現実は単なる「がんばったで賞」扱いです。 また、やりたいことが明確に分かっているなら、各大学のシラバス(講義要綱)を見ることをお勧めします。最近はネットで公開している大学が増えていますので、手軽に何が学べるかが分かります。パンフレットに無い、「現実」も見えたりします(苦笑)。 少しそれましたが、総合政策について。 総合政策は、外国人の方々をやけに見かけますし、外国語教育の特殊性(かなり力を入れている)はよく耳にします。ただ、中央の総政は慶應の物真似で出来た学部で、出来てから時間があまり経っていないこともあり、知名度が低く、OB・OGの力が弱いです。 シラバスを見ると、「社会系統の科目が何でもアリ」状態でしたので、No.1の方がおっしゃっているように「中途半端」感は否めません。他大学にも少し目を向けて、色々と詳しく調べてはどうでしょうか? 詳しいことはNo.1の方がおっしゃていることを参考になさるのが良いでしょう。
- dicastire
- ベストアンサー率38% (26/68)
中央大学・文学部に一時在籍していた者です。評判としては・・・「変わっている・異質」という感じですね。ただ、中央大学は法学部以外あまり力を入れていないのが実情です。←昔に比べて実績が落ちているので躍起になっているのでしょう・・・ パンフレットは多少脚色がありますので、それのみで判断するのは危険です。実際文学部のパンフに「副専攻ができる」と自信ありげに書いていましたが、現実は単なる「がんばったで賞」扱いです。 また、やりたいことが明確に分かっているなら、各大学のシラバス(講義要綱)を見ることをお勧めします。最近はネットで公開している大学が増えていますので、手軽に何が学べるかが分かります。パンフレットに無い、「現実」も見えたりします(苦笑)。 少しそれましたが、総合政策について。 総合政策は、外国人の方々をやけに見かけますし、外国語教育の特殊性(かなり力を入れている)はよく耳にします。ただ、中央の総政は慶應の物真似で出来た学部で、出来てから時間があまり経っていないこともあり、知名度やOB・OGの力が弱いです。No.1の方がおっしゃっているように「中途半端」感は否めません。 シラバスを見ると、「社会系統の科目が何でもアリ」状態でしたので、あながち何をやっているのか分からないという表現は間違えていない気がします。こういう学部は特に、卒業後に結局何を学んだのか分からない状態に陥りやすいですので、もう少し詳しく調べた方が良いと思います。 詳しいことはNo.1の方がおっしゃていることを参考になさるのが良いでしょう。
お礼
在籍していた方のお話がきけて、光栄です。 やはり、副専攻は回答者さんの言葉を使うと・・がんばったで賞なんですか。。限られた人数しか出来ないようなので、そうかもしれないなぁとちょっと思っていましたが・・。 回答を参考にさせていただいて、もっと詳しく調べてみたいと思います。また、質問しているのをみかけたら、よろしくお願いします。 ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 とても長い文章で一瞬驚きましたが、もちろん読めます(笑) 読み終わってのコメントですが・・・私が気になっていたことがずばり書かれていました。総政は半端なのではないか、専門性にかけるのでは?といった点です。 この質問を出した後に、ネットでもっと詳しく調べてみました。このgooも利用させていただいたり・・・。 そして、国際関係学をわかっていますか?という問いですが、回答者さんがおっしゃるようなことは、少しながら、わかっていました。この質問をしたあとにより気づいたこともあったかと思いますが・・。 もう一度、よく考えてみたいと思います。また、考えてて壁にぶつかったら、質問させていただくので、見つけたら、よろしくお願いします。ありがとうございました。