これはハッキリしています。
中国から見て、イギリスやポルトガルは 「過去の人」 なんです。 小学校時代の喧嘩相手という感じでしょうか。
中国との貿易など経済的交流も無く、地政学的な接点も無し、軍事的な問題や国境紛争も存在しません。
かたや日本は 「現在進行形」 の国です。
貿易や ODA は言うまでも無く、尖閣諸島など紛争の種に事欠きません。
ポルトガルについては分かりませんが、イギリスの場合は仮に中国が 「アヘン戦争について謝罪せよ」 と大声で怒鳴っても 「過去の歴史上の出来事を現在の価値観で判断するのは不適切、 大国の威厳に関わるし、恥をかくだけだからそんな事を言わない方がいいよ」 と一笑に付されるだけでしょう。
翻って日本の場合は情けない限りです。
中国は国内的には人民の敵という位置づけをしておきながら、日本の内政問題にいちいち難癖をつけ、その度にカネにする 「女郎のヒモ」 のような行動をとっています。
おまけに日本の国内には強力な 「中国シンパ」 と称される国会議員や巨大メディアが存在しています。
中国にとって、こんな美味しい獲物はありません。 しかも食べても食べても減る事もありません。
反論を覚悟で分かりやすく例えれば、教科書問題や靖国問題は 「そろそろ腹がへったから、何か用意しろ」 という中国からの合図と見るのが適当でしょうね。
鄧小平なき後の中国共産党の対日政策を見ると、そんな風な低い次元でしか考えられません。
革命の戦士たちが国を治めていた時代と異なり、江澤民政権の中国共産党は統治能力が極めて欠如していたため 「反日」 の政治的ベクトルが強く働いたのですが、これは長い目で見れば中国の 「国益」 というより、中国共産党の 「党益」 にしかならない政策だと断定していいように思います。
その意味では、江澤民以降、現共産党幹部は中国人民にとって 「国賊」 であるとも言えます。