違法コピーは本当に悪いこと?
よく違法コピーは万引きと同じだということを耳にします。
以下の質問でも、このことについて議論されていました。
その質問では主に法律や社会、経済の観点から議論されていましたが、僕は倫理や道理の観点からこの問題について議論してみたいと思います。そこで、是非みなさんのご意見をお聞かせください。
1.
万引きと違って被害者に直接的なダメージを与えるわけではないけれども、違法コピーが蔓延することでビジネスに悪影響を与えることは事実だと思います。一方で、もしある個人が誰にも知られることなく違法コピーを行ったのであれば、社会に悪影響を与えることはなく、法律に違反する以外に倫理的に悪い点はないように思います。
例えば以下の例はどうでしょうか?
ある人が違法コピーでコンテンツを利用した。その人は貧乏で正規の値段でそのコンテンツを買うことはできない。また、その人は違法コピーのことを誰にも知られることがなかった。
この場合この人は、コンテンツ製作者あるいは社会に対してどのような悪事を働いたのでしょうか?もしこの場合悪くないなら、買う気のないコンテンツを秘密裏に違法コピーすることは悪いことではない、ということになりませんか?(お金を払って買った人が不公平に感じるからダメ、というのもよく言われますが、違法コピーを誰にも知られないならば誰にも不公平感を与えませんよね。)
2.
コンテンツ製作者はより多くの人々に楽しんでもらうことを望んでおり、ユーザーはより多くのコンテンツを楽しみたいを思っています。ビジネスのことを考えなければ、違法コピーは両者の利益を同時に満たしているのではないでしょうか?
3.
図書館や立ち読み(or立ち聞き?)などで一時的に楽しむことはOK、ということになっています。では、一回だけ楽しむ目的で違法コピーをすることはなぜいけないのでしょうか?
もし仮に、一回だけならOKだとした場合を考えてみます。このとき、一回だけ楽しむ目的で違法コピーをした人がファイルを消さずに取って置き、気が変って2回目の使用をしたとします。2回目の使用をした時に(これは違反となるわけですが)、どんな特別なイベントが発生してコンテンツ製作者や社会に不利益を与えますか?
一時的にであっても無料で利用する手段があるコンテンツに対しては、違法コピーを禁止することは道理にかなってないと思いませんか?そもそも、社会のサービスとして図書館が当然のものと考えられているのに、違法コピーはどうしてだめなのでしょう?手段が違うだけで目的は同じではないですか?
4.
「友達からCD借りてコピーした」だとあまり悪そうに聞こえませんが、「Winnyで音楽をダウンロードした」だと悪そうに聞こえます。同じ違法コピーなのに、何がこの違いの原因なのでしょうか?
たくさん列挙してしまいましたが、一部に対する答えのみでも歓迎です。
よろしくお願いします。
<お願い>
法律の話や他国での制度は今回は横に置いておいて、倫理や道理の観点から議論していただきたいです。ただし、「倫理や道理で考えれば○○だ」と結論した上で、「でも社会や経済のために○○する必要がある」という主張は歓迎です。
お礼
おぉこれですっ! かなりがんばって探したのですが見つけられませんでした(2日も!)。 どうもありがとうございました!!