>マンションを選ぶ際、お部屋のどういうところをチェックしましたか?
建築士で宅建保有者でプライベートでマンション売買経験6回以上ですが
これは、買われるご本人の嗜好 買い替えの有無 予算でまるっきり
違ってきます。
一般論だと、本が1冊書けます。私の手元にも12冊ほどマンション選びのコツ
のような本があります。
自分がチェックしたのは
■間取り
とにかく、マンションの図面は小さくてわからないので、今の住まいとわせて、
パンフの図面をコピー機で1/50の縮尺に直します。
そこに購入予定の家具や家電や手持ちの家具を書き込みます。
切り抜きを置いていくと楽です。
そうすると、リビングは最低でも14畳はほしいとか
正方形で18畳あっても駄目で3.2m×7mのほうがずっとまし
とか、
ベッドルームの幅は「内法」で3.1mないと、ベッドの反対側に45センチ幅のチェスト
やドレッサーが置けないとかわかります。
そういう風にしていくと3人家族でも、20歳になる娘の部屋は6畳以上(内法で)
将来義母をひきとって義母の部屋になることも考えて、ひろめに
とか、
とにかくシニア世代だからクローゼットは2.5畳くらいの大型WICとか
さまざまな要求条件の整理ができてきます。
うちは、30坪の2LDKにしましたが、それでも住んでみると狭いです。
人間の欲望はつきないもので、冗談で次回は240m2を買いたいと言っています。
キッチンは、妻はオープンキッチンを望んでいましたが
20畳のリビングであえて、あえてオープンにしなくても部屋の広がりがあるので
設計は独立キッチンになっています。
14畳以下ならキッチン部分をひろげて背面や側面に収納をとってフルオープンの
キッチンがいいかもしれません。
収納は、大いにこしたことがないですが、ストレージが2畳ほど地下にあって
大変役立っています。シューズインクロークも大きいのが使いやすい。
■防音
これは、新築と中古で格段の差があります。
いくら、仕様は書いてあっても実際に住むまではわかりません。
一応ワッフルスラブにさらにコンクリートを現場打ちして、33センチの厚さの床版
なので、いまのとこと上下の音は気になりません。
隣家は乾式遮音壁 ほとんど何も聞こえない感じですが、ゼロではないです。
音は、我が家が出す側(ペット)なので、あえて角住戸にしました。
音についていえば、先の築18年の14階建てや築9年の4階建ての比ではないです。
新築の遮音性はかなり向上してきていますね。
遮音性は性能表示からはずすくらい施工性に左右される部分。そういう意味では
新築なら二流のゼネコンの物件は買わない。くらいの心構えで。
中古に一流ゼネコンの施工を求めるのは無理です。
10年前までは一流ゼネコンが大衆マンションなんか
手をださなかったです。
床はクッションフローリングでなく二重床がやはりいいです。
クッションフローリングも経験しましたが、ふかふかで気持ちわるかったです。
外部の防音には二重サッシはきわめて効果的。一方ペアガラスは断熱効果は
あっても遮音性は小さいです。
■眺望の将来変化
マンションなら2階とか3階は考えてはいけないです。それなら戸建買いなさい
という感じ。なぜかというと10年以上の間にかならず視界をさえぎるものが建つという
のがマンション立地の環境の宿命。
ですから、できるだけ上層階を買って、できれば角部屋。
高いですよ。でも立地優先なら広さを我慢する。広さ優先で定住覚悟なら立地は妥協
それでも、上層階はすててはいけません。
なぜか・・眺望と日照の安定は上の階へいくほどいいわけです。
マンションを戸建の代用品と考えずに、人工の土地を買うという意識で選ぶこと。
郊外にも住宅団地があって入り口ほど高く、遠くは安い。
同じように、マンションは上層角を買っておけば、売るときも楽です。
住み心地には、住民の質、管理組合の運営の熱心さなども大きく左右します。
建物の性能以外の部分にも注目するほうがいいです。
どちらかという同じ世代同じ所得層の集まったマンションのほうが住みやすいです。
今は、30歳前後と50代以上という二極分化。親子くらいの世代の差があって
なんだがコミュニティもギクシャクしてますね。
マンションを買うのは、本当は都心の60平米築16年くらいのものからはじめて
マンションの目の付け所、値落ちしない立地などよくわかったうえで、新築に
ステップアップしていくべきですね。
お礼
専門的なご意見ありがとうございます。マンションには開閉できる通気口?換気口?があるんですが閉めてもいてもわずかにす~っと外気が入ってくるのはしょうがないのでしょうか?引き続きご意見をお願いします。