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日本経済新聞を批判的に読むには?
先日、「Forbes日本版」を読んでいたら、作家・高杉良氏と『日本経済新聞は信用できるか』(2004/11/23 PHP研究所)の著作がある東谷暁氏との日本経済新聞を巡る対談が掲載されていました。 その中で関心を持ったのは、日経の記者は取材先の言っていることをそのまま書く、ということ。中には日経は信用できないから英字紙を読むという人もいるが、国内関連の記事は日経に比べ英字紙では情報が不足する。そして両氏の結論としては日経の記事を批判的に受け止めなければならない、というものでした。 そしてつい最近、それを目の当たりにしました。従来はニッポン放送株争奪戦での企業価値向上に関するライブドア側の主張、放送とネットの融合については不透明とする論調だったのに対し、3/17付朝刊3面「ライブドア 新聞・放送参入狙う」と題する記事で、突如このように書いています。 「今後はメディア事業の戦略に注目が集まる。メディアとネットの融合というと、壮大なイメージを与えるが、狙いは極めて実利的で単純。放送できなかった映像や番組で登場したブランド商品をネット販売するなど、メディアの視聴者を自社ポータルサイトに誘導することが柱だ。 誘導によるネット広告収入の増加で279億円、番組の有料配信で229億円、物販販売で110億円。ライブドアが3年後にはじくメディアとネットの融合効果だ。堀江社長は『従来の広告収入だけでなく、有料配信や物販販売で収益力を高める』と意気込む。」 これがもしシンクタンクなど第三者機関による調査結果であればまだ信頼性は置けると思いますが、ここに「ライブドアが3年後にはじく」とあるということは、ライブドアに取材したことをそのまま記事にしたとしか考えられません。 両氏の言う批判的に受け止めるということ、これはなかなか難しいことと思いますが、どのようにすれば可能になるでしょうか?
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とても参考になりました。どうもありがとうございました。東谷氏が質問にも挙げた著書を執筆した動機は、以前同氏が『エコノミストは信用できるか』というエコノミスト批判の著書を執筆中、エコノミストから、我々は日経の記事に基づいて意見を言っているに過ぎないのだ、ということを聴き、それが今回の著書執筆の動機になったそうです。ですが日経の主張とは違う評論家やエコノミスト(東谷氏や高杉氏も含まれると思われます)の考え方を知っておくのも有意義だと思いました。