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読みごたえのあるあまり長くない小説をご紹介ください。
わがままで申し訳ありませんが、以下の条件を満たすものがあれば、ぜひ推薦してください。 ・200~250ページくらいの量(短編・中篇を集めてこれくらいの量でも構いません) ・文庫で入手可能な、日本人の作品 ・平易でない日本語なので、一気に読み進みにくい ・読んだ後に感銘を受ける ・あまりネガティブな内容ではない 私としては、幸田露伴や森鴎外のような近代文学の名作があてはまるのかなと思っていますが、近代の作品はほとんど読まないため、よくわかりません。 参考になるかどうかわかりませんが、ここ数年で私がいい!と思った作品を5つ挙げます。 浅田次郎『プリズンホテル』井上ひさし『青葉繁れる』色川武大『うらおもて人生録』加東大介『南の島に雪が降る』北方謙三『水滸伝』 以上、簡単ではない質問かもしれませんが、よろしくお願いします。
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中島敦の『李陵・山月記』が、条件にピッタリだと思います。 新潮文庫で218p。短編・中編集で、日本人の作品。文体は名文とほまれたかいものの、独特でやや読みづらい。感銘を受けるかどうかはその人次第ですが、むかしから愛読書や感動した本の第一に押す人は少なくない。Amazonの書評も、「感銘を受けた」というものがゾロゾロ。私は大好きというわけではありませんが、確かに感銘は受けました。 また、内容は、あまり明るいものではありませんが、単に暗く落ち込むだけのものではなかったと思います。まだ読んでいないなら、ぜひ。
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- aera-era
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読後に感銘を受けるという点、日本人の作品に当てはまるものなのですが… 鉄道員 がおすすめです。
お礼
『鉄道員』はもう読んだんですよね。 これもいい話ですよね。 エッセイ『勇気凛凛ルリの色』で直木賞受賞当時の自身の近辺を書いていて、それも興味深かったです。 回答ありがとうございました。
補足
様々な作品をご紹介いただき、ありがとうございました。 これらのアドバイスを参考にします。 今回はとりあえず、これで締め切りとさせてください。 ポイント外にも欲しいと思える作品はありました。
- CageAnoe
- ベストアンサー率53% (128/240)
amino112さん、こんにちは。ご存知かもしれませんが、 『日蝕』平野啓一郎、新潮文庫、212p、\420 「平易でない日本語で一気に読み進みにくい」と云えばこれでしょうか。「三島の再来」「奇を衒っているだけ」など、いろいろ毀誉褒貶の多い作品ですが、ここ10年ぐらいの芥川賞作品の中ではまともな作品だと思います。読んで損はないです。因みにインタビューで本人は、三島より鴎外に惹かれると言ってました。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101290318/qid=1110776440/sr=1-3/ref=sr_1_10_3/250-4287164-3749021#product-details
お礼
平野啓一郎は現代というよりは今日という感じの作家ですね。 回答の通り賛否が割れる作家なので、まだ手を出していないのですが、これをきっかけに手を出してみても良いかもしれませんよね。 回答ありがとうございました。
- mannequincat
- ベストアンサー率24% (113/455)
ん? 新潮文庫の中島敦? 私の百十五ページだけど。そして岩波文庫は三百三十四ページ。私もこれ推そうかと思ったんだけど、量が足らんしアミノ酸さんの回答履歴からしてもってこともあって沙汰止みにしたんだけど、確かに惜しい。これぴったりったらぴったりですよ確かに。 全集三巻も持ってますけどね、ほとんど岩波文庫で足りるんで、新潮が太くなったとしても買うなら岩波のほうです。
お礼
アマゾンによると1969年に改訂版を出していて、それが218ページのようです。 分量的には求めていたものと近いですね。 複数の方から推薦いただけると心強いです。 中島が今のところの最有力候補です。 改めての回答ありがとうございました。
- mannequincat
- ベストアンサー率24% (113/455)
幸田露伴の『運命』が五つの条件のうち四つを満たすように思います。 岩波文庫版でもう一つの短篇とあわせて百六十ページ余、と量的に少ないんですが、この文体をもって平易と評する者はまずいないでしょう。歯ごたえ十分ということで、ページ数の不足を補うと信じます。露伴の最高傑作でしょう。 なんぼなんでも漢字多すぎ、ならば『連環記』を推します。これはまあ、一気には読み進みにくい、っていう程度でしょうか。とは申せ、私はこれを京都から東京まで、バイクで高速道路を走りながら一気読みしましたが。むろんサービスエリアで読んだわけですが、もうウズウズしてすぐ走るのやめて休憩せずにはいられないほど面白かった。でもさすがに内容をよく覚えていませんでしたね。二読三読、何度でも読めます。露伴翁喜寿間近に書かれた驚異的名品。でもこれも量的に足りません。 五つの条件すべてを厳密に満たす、となると、室生犀星の『かげろうの日記遺文』でしょうか。この人の文章はほんとに変で面白い。面白いけど変。文法的に変なんですよね。読んでてもうつっかかるつっかかる。こんな勝手なことが許されるのかという。でも許されちゃったんだから凄いと言えばとても凄い。すらすらとは読めません。 でも犀星の本なら『蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ』が私はいちばん好きです。読んでいるといぼいぼの付いた棍棒でどつかれてるような感じがしました。芥川がこの野蛮人を大いに懼れたというのもよくわかります。ただしこれ二百八十ページちょっとあります。かげろうもこれも講談社文芸文庫です。 質問者さまが挙げられた本の中で私が読んだことがあるのは『うらおもて人生録』だけです。三回通読しました。
お礼
推薦いただいたものを調べてみました。 私にとっては『連環記』もまだ固そうなのですが、何とかなりそうかなという気もします。 室生犀星はどちらの作品も面白そうですね。 『うらおもて…』いいですよね。 若いうちに読めてよかったとつくづく思いました。 回答ありがとうございました。
- thetaII
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ThetaIIです失礼しました。 「夏姫春秋」は 上巻284ページ下巻286ページの合計570ページ 「太公望」 上巻490ページ、中巻497ページ、下巻504ページ で合計1491ページでした。 長すぎますね^_^;;
お礼
宮城谷昌光は『華栄の丘』を読んだことがあります。 あの作品は宮城谷にしては短い部類でしたが、今回推薦いただいたのは本領発揮というか、かなりの大作ですね。 長編だと挫折しないか心配です…。 北方『水滸伝』もそうですが、中国モノは登場人物を覚えるのが大変ですしね。 参考にさせていただきます。 No.2と合わせて、ありがとうございました。
- thetaII
- ベストアンサー率25% (7/27)
う~ん。読み応えとページ数は必ずしも正比例しませんが、200~250ページはちょっときついですね。 私としては直木賞受賞作家の宮城谷昌光さんの 「夏姫春秋」をお勧めしたい。 中国ものですので漢字も多く一気に読めないし、私は最近読んだ中では感銘を受けたもののひとつです。 ただし、講談社文庫版で282ページあります。 同じく宮城谷昌光さんの「太公望」もお勧めです。これは文春文庫3巻組みで504ページあります。 ご参考になれば。
島田荘司「奇想、天を動かす」 推理小説でありながら、考えさせられる作品です。
お礼
推理小説とは意外なジャンルからの推薦ですね。 有栖川有栖や北村薫は読んだことありますが、島田荘司はまだ読んだことないのでいずれ挑戦してみたいと思います。 早速の回答、ありがとうございます。
お礼
中島敦はたしか『声に出して読みたい日本語』の斎藤孝も推薦してましたね。 参考URLも見ましたが、「『舞姫』よりは読みやすい」というレビューを見て、歯ごたえ加減がよくわかりました。 その程度なら求めている水準と近そうです。 回答ありがとうございました。