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四柱推命と西洋占星術の違い
四柱推命と西洋占星術の違いについて教えてください。 -占い方にどんな違いがあるのでしょうか? -それぞれ、どんな事柄の占いに適しているのでしょうか。 よろしくお願いします。
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>四柱推命と西洋占星術の違い ここで言う「西洋占星術」とは、『12星座占い』や『13星座占い』などの俗っぽい当たるか当たらないか分からないような占いではなく、生時や生地まで考慮して判断する、信頼性の高い『アストロロジー(Astrology)』のことを言うことにします。 洋の東西を問わず、生時と生地まで考慮して判断していく占術は、全て実在の天体の観測結果が基になっています。 したがって、西洋占星術『アストロロジー』にしろ、インド系の『インド占星術』や『宿曜占星術』にしろ、中国系の占星術である『四柱推命』や『紫微斗数』などにしろ、全て、その大元は実在の天体の観測結果です。 >-占い方にどんな違いがあるのでしょうか? 『西洋占星術』の場合、生まれた地点における生まれた時刻の天体の位置を表示した「ホロスコープ」というものを作成して判断していきます。 「ホロスコープ」は、時代によってその表記方法に変遷があるようですが、基本的には春分点を起点に黄道を12等分し、それぞれの区分を牡羊座宮・牡牛座宮・双子座宮・・・と名付け、実在の太陽・月・その他の惑星を、それらの観測結果を基に配置して作成します。 そして、生まれた場所における生まれた時刻に、東の地平線上から上昇してくる星座宮を「上昇宮」として判断の基礎とし、それぞれの宮の位置や星同士の位置や関係性などから様々なことを判断していきます。 これに対して『四柱推命』の場合、太陽の黄道上の位置によって月を、そして『アストロロジー』に言う「上昇宮」の位置から時を、それぞれ割り出します(時に関しては、観測地点から見た太陽の位置によって時を考える考え方が主流ですが、私は実態との適合性の高さから考えて、「上昇宮」説を採っています)。 しかし、『西洋占星術』のように実在の天体をそのまま用いて判断するのではなく、年月日時を「干支暦」という暦に基いた表記に置き換えた上で判断していきます。 「干支暦」とは、紀元前2697年の甲子(きのえ・ね)年、甲子(きのえ・ね)月、甲子(きのえ・ね)日、甲子(きのえ・ね)時から続いているとされるもので、年月日時の全てが60種類の干支(かんし)というもので表記されている暦です。 例えば、日本標準時2005年3月3日19時30分で東京の場合ならば、 乙酉(きのと・とり)年 戊寅(つちのえ・とら)月 丁巳(ひのと・み)日 庚戌(かのえ・いぬ)時 と表記されます。(上記の内、「乙酉(きのと・とり)」「戊寅(つちのえ・とら)」「丁巳(ひのと・み)」「庚戌(かのえ・いぬ)」などが干支(かんし)と呼ばれるものです。干支(かんし)は全部で60種類あります。) 上記の例を例に取ると、年月日時を表す8つの文字、「乙」「酉」「戊」「寅」「丁」「巳」「庚」「戌」の、各文字の持つ意味や位置・性質・特徴などから様々なことを判断していくのが『四柱推命』です。 ちなみに、同じ中国系の占術である『算命占星学』も、用いている星の名称こそ異なるものの、元にしている暦や原理・原則などの考え方は基本的に『四柱推命』とほとんど同じです。しかし、判断要素に生時を含めるかどうかという点で、両者には決定的な考え方の違いがあります。 >-それぞれ、どんな事柄の占いに適しているのでしょうか。 どちらも、およそ人間と人間の活動に関する事柄を分析し、予測する上においては非常に信頼性の高い占術です。しかし、それぞれに長所・短所があります。 『四柱推命』の場合、「命」の大枠を捉えるには便利ですが、判断の材料として用いている要素の数が少ないため、細かい部分の分析ができなかったり雑になったりすることがあります。 それに対して『西洋占星術』の場合、『四柱推命』に比べてかなり細かい部分まで分析をすることが可能な場合が多いですが、各惑星の位置を計算する作業などは大変です。 これらの占術は、人間や人間の活動に関係しない分野、例えば自然災害の発生や気象予報などにも利用できるのではないかと様々に研究がなされているようですが、今のところそれらの分野での信頼性は高くは無いと私は考えています。 どちらの占術も、ご自身で判断できるようになるためには、かなりの勉強が必要になるということについては共通しています。
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- ogikubo37
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以下にちょっとそれっぽいことが書いてあります。 ご参考までに。
お礼
大変興味深い情報ですね。ありがとうございました。
お礼
大変明快なご回答ありがとうございました。 細かい分析に西洋占星術が適していると言う点も知りませんでした。勉強になります。