フッ素を少し調べるとsosdentalさんのような
疑問をもたれるのは無理からぬ事と思います。
南アの疫学調査では逆にフッ素が高い地域の
う蝕罹患率が高かったというものがありますし、
ベルギ-でフッ素含有のサプリメントが法律で
販売禁止になりました。
フッ素の水道水添加も世界的には広がってはおらず
むしろ廃止の方向にあります。
(これに関してはフッ素の有効性とはまた別の問題に
よってですが)
またフッ素の有効性においても
当初は 歯の主成分のハイドロキシアパタイトが
フッ素を塗るとフルオロアパタイトに変化し
耐酸性が高まるとされていた話が
最近では歯の再石灰化作用を高める
と言われるなど効果の出所も変わっていたり
します。そもそもハイドロキシアパタイトが
フルオロアパタイトに変化するというあたりは
in vitroはともかくin vivoにおいてフッ素を
塗っただけでそれだけの組成変化をおこすのかと
いう疑問が残ります。
何故こんな事になるかというと一つはまだフッ素は
良く分かっていない面があるという事でしょうね。
ただ、多くの疫学的な調査では有為な差が出ているのは
確かですので、虫歯予防効果があるかと聞かれれば、
「あるだろう」というのが現状の知見だと思います。
麻酔薬などいまだにその作用機序が完全に解明されて
いないのに、ポピュラ-に使われている薬は結構あり
ますからすべてが理解されていないからといってそれが
フッ素を否定する要素にはなりません。
WHOの勧告は一度目にしたことがあるのですが、
内容を忘れてしまいましたが、確か歯胚の形成時期だから
ダメだという話だったんではなかったでしょうか?
お礼
詳しくご回答ありがとう御座います。概ね納得できました。