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歯科医師のかたへ質問です
私も歯科医師です。術式で困っています。下顎大臼歯の浸麻がどうしても効きません。通法どおり、ぎんきょう移行部から根尖へ向けてゆっくり注入しています。電動式のはありません。卒後すぐのころは効かなくて困った経験はなかったのですが、(診ている患者の数が違うからかもしれませんが)数年たっている今、保存修復時に困っています。抜歯のときは問題なくできます。シズイ神経が麻痺しないのです。よほど炎症が強いわけでもないのに、量もそれなりにうち、時間もおいているのにどうしてこうも効かないのか?浸麻に自信のある方、回答よろしくお願いします。
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おはようございます。 開業して20年近くになりますが、伝麻は勤務医のとき以来したことがありません。確かに下顎大臼歯切削時に麻酔の効きにくい方は多いですね。 私は通常の浸麻針(30G)ですが、少し削ってみて疼痛を訴えるようなら歯根膜注射します。正式な術式ではないかも知れませんが、歯肉ポケットに刺入、けっこう力を入れます。 また、最初から効きにくいものと思っておりますので、下顎大臼歯に限って各隅角4ケ所に麻酔しております。いったん削り始めてから疼痛を訴えるときは、麻酔を追加してもあまり効果がないようです。 卒後すぐに勤務先で、なかなか麻酔が奏効しないことを先輩に相談しましたら、「効くまで打て」と言われました。 けっして自信があると言うわけではありませんが、ご参考までに。
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下顎大臼歯は浸麻だけでは絶対効かないと思います。歯根膜麻酔若しくは伝麻が必要です。手技が確実であれば伝麻が一番確実に効きます。歯髄に酷い炎症が無い限り確実に効きますが、麻酔後のKrの不快感や間違って下歯槽神経に触れた時や動脈に刺してしまったりするトラブルを考えると、私も10年ぐらいは伝麻はしていません。で、歯根膜麻酔ですが、私はシトジェクトを使用して、通常どうり頬側に浸麻して3分ほどしてから歯根膜麻酔をします。近心・頬側・遠心にそれぞれ5クリックづつ打てば即効で効きます。但し歯髄の炎症が強い場合は効きません。その場合は、それ以上歯根膜に打つと術後歯根膜炎や歯肉の炎症・潰瘍を引き起こすのでお勧めしませんが、後5クリックぐらいなら追加しても良いでしょう。それでも駄目なら、髄腔内麻酔しか手は無いでしょう。Krにその旨伝え、出来るだけ切れるバーで髄角目指して針が入るだけの穴を開け、直接麻酔しますが、その場合は一瞬ではありますがKrにとっては凄い激痛ですので、思い切って一回で済ますようにして下さい。歯冠部の歯髄が麻痺したら開拡する前に更に深く針を進め、歯根部まで効かせるようにしないと、開拡してしまうと圧が抜けて深部まで効かなくなってしまいます。歯根部に知覚が残っている場合は再度直接歯髄に打つことになりますが、たいていは痛いばっかりで効きません。その場合はあきらめてペリオドンを貼薬して仮封します。自発痛が無く歯根膜麻酔も効かない様な場合は、あまり歯髄を興奮させる前に薬剤による失活を選択した方が良いと思います。以上です。
お礼
ご回答ありがとうございました。やはり下顎大臼歯はぎんきょう移行部だけでは無理のようですね。歯根膜麻酔の方法、参考になりました。あと髄腔内麻酔は開いてしまう前がポイントなんですね。4根管なんかだとどうしても根尖まで効かない根管がしばしばありましたが最初が肝心ですね。患者さんの苦痛を減らすべく明日からの臨床に参考にしたいと思います。電動のデモ機も借りてみます。
- hawks21
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#2です。 もちろんご承知でしょうが、「麻酔は効くまで打て」というのは私が先輩から受けた20年前のアドバイスで、半分冗談、半分真理というところです。 年配の患者さんは、歯の治療は「痛いのが当たり前」と考えている人が多く、痛くても我慢している人もけっこう有ります。麻酔そのものの痛みは辛抱してもらって、その代わり切削時には無痛、と考えています。 ちなみに私は麻酔が効かない体質です。また、疼痛閾値が低いのか、ちょっとした咬合調整をしてもらうときでも、とても痛みを感じてしまいます。その為、友人のところで治療をしてもらうときには、キシロカインの50本入りを一箱持参、「たっぷり使ってくれ」と頼みます。舌も口唇もバシバシに痺れていても、削られると痛いという困った患者でもあります。 保存修復時には、ほとんど全て無痛治療が行えるのですが、抜髄時にはそう簡単に行かないことがあります。何とかチャンバーさえ開けば歯髄に直接(ポタッと一滴落としてから)麻酔することがあります。自分がされるときは嫌でしょうけど(笑)。 チャンバーすら開かないときは、究極の手段として、亜ヒ酸製剤を併用することがあります。急性のPulでは禁忌とされていますが、患者さんに「中の神経が充血してしまって、これ以上麻酔の量を増やしても効きませんし、身体にも悪いですから」と説明して貼付、鎮痛剤を出し、翌日必ず来院するように指示します。 初めてこれをしたときは深夜に「今頃転げまわってるのでは」と心配でしたが、麻酔の痺れが取れても痛みがあった人は有りませんでした。理屈はわかりませんが。 友人のところで治療を受けるのも、何かと勉強になります。女の子にエプロンを掛けて貰うのでさえ、「ウチのやり方と違うな」。いまさら人に聞けない事もたくさんありますが、インターネットと言う便利なものを活用して、何とか毎日しのいでいる次第です。
お礼
お返事ありがとうございます。私もアルゼンを使うことはあります。人によっては絶対使わないという方もいるようですね。使いようによっては良い薬と思っています。でもまずは浸麻ですよね。本当に、口唇までしびれているのに歯だけしびれない方には困ります。でも#1の方のように電動にすると効くっていうのはどこが違うのでしょうね?手麻酔で刺入時に少しでも痛みを感じると疼痛閾値が低くなるとか・・。疑問です。
おはようございます。 私も以前は本当に効かなくて苦労しました。自分も、勿論患者さんにも ストレスですし、ある意味医院の死活問題でした。 しかし、宣伝する訳ではないのですが電動+33G針に替えて一変しました。 実によく効きます。 デモ機も貸し出してもらえるようですので、一度試されたら如何でしょうか。 ちょっとした出費になりますが、浸麻が効かないストレスから解放された今、 安い買い物だったと思っています。
お礼
ご回答ありがとうございました。電動を取り入れていらっしゃる方、だいぶん増えているようですね。使いやすく注入時の痛みも少ないと聞いたことがあり興味は持っていました。ただ現在は勤務医のため、上司が電動は必要ないという考えで、言い出しにくいです・・。でも電動+33Gですね、心に留めて置きます!痛がる患者さんを診るのは本当に苦痛でまいっていました。同じ経験をされたと聞いて、また対策がわかりほっとしました。ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございました。大先輩ですね。最初から歯根膜に打つというのはあまりやっていませんでした。確かに追加は効果がないことが多いです。ぜひ今度からおっしゃる通りにやってみたいと思います。麻酔は効くまで打て、とは確かにその通り。自分にとってのこの浸麻の課題を超えてステップアップしていきたいです。ありがとうございました。