無意識のうちに緊張してるからだと思います。私も昔はそうでしたー。動物とか赤ちゃんって、すごくピュアだからこっちまで心が洗われて、純粋な気持ちで接することができるから自然と笑顔になれるんですよね。でもカメラとなると、相手は機械。その機械を操っている人間もいる(プリクラとかじゃない限り)。周りの大人の目もある。そういう状況にいると自然に笑えなくなる人ってすごく多いと思います。特に日本人は、あまり感情をあからさまに表に出さない人種ですよね。というか、そういうように育てられてきてる人がほとんどだと思います。でもアメリカなどだと普通に親などに向かってI love you!とハグしたり、キスしたりします。日本で親に「愛してるよ!」と言って抱きついたりする人、ほとんどいないですよね・・・そういう文化の違いも関係してると思います。
でも、笑顔ってある程度「慣れ」でもあるんです。私は小さい頃は隠し撮りじゃない限り、カメラを向けられると顔がこわばってうまく笑えない子でした。別に消極的なわけじゃなかったんですが、カメラを向けられた途端笑顔の作り方がわからなくなったりしたんでしょうね。でもクラシックバレエを習い始めて、舞台に立つようになって、笑顔をつくる、ということを学びました。それが自然にできるようになるまでには少し時間がかかるのですが、慣れると舞台上だけでなく、カメラの前でも自然に笑えるようになりましたよ。
私はバレエの先生に、毎日鏡の前で笑顔の練習をしなさい、と言われ、それを実践していました。ちょっと恥ずかしいので最初は抵抗があるかと思いますが、自分の顔を隅から隅まで鏡を見ながら研究するといいです。真正面から見るだけじゃなくて斜めとか、上からとか下からとか・・・いろんな角度から自分の顔の研究するんです。それから笑った顔だけじゃなくて、いろんな表情を作ってみます。「口をこう動かすと、こう見えるんだなぁ」とか、自分でも気づかなかった自分の顔の特徴とか発見できて表情が豊かになると思います。あとは心を込めるとカメラの前でも笑顔は自然になると思いますよ。動物や赤ちゃんの前では笑顔が作れるなら、カメラを向けられた時にそういうものを想像するとか。「好きな人が目の前にいると思いなさい!」と私はよく言われました笑。