まず年寄株というのは
いわゆる「親方」と呼ばれる人全員が持っています。
この年寄株を持つことによって
自分の部屋を持つことができ、
そして協会で働くことができます。
(稀に別の形で働くことになる場合もありますが)
定年は65歳でそれまでは不祥事が起きない限り
(花篭株を担保に借金をした輪島など)
協会で仕事をし続けることができます。
相撲以外知らない人間も多く、引退後の生活を
考えるとやはり協会に残ったほうが楽ですよね。
取得しづらい理由としては
年寄株自体の数が少ないことが挙げられます。
その数わずか105。
つまり最大105人しか協会に残れないわけです。
あとは退職金代わりに金銭を渡して
取得するということもあります。
これだけ数が少ないのですから
金額が暴騰します。バブル期には3億円とも言われていました。
あとは部屋の不動産なども一緒に譲渡するケースが
あるようです。
取得できなかった人間には3つの道が残されています。
1・・・そのまま協会を離れる(昔は廃業と言った。今はこの表現はなくなってる)
2・・・現役力士の年寄株所持者から株を借りる(これは今でもよく行われている)
3・・・準年寄として年寄株取得まで協会に残る。
準年寄とは年寄株取得要件を満たしていて
年寄株を持っていない場合になれるもので
期間は2年間、定員5人となっています。
この間に年寄株を取得できなければ退職することになります。名前は現役時代の四股名になります。
横綱、大関経験者は優遇されます。
引退後年寄株を持っていなくても
横綱は5年間、大関は3年間「年寄待遇」という形で
協会に残ることができます。
その際の名前は現役時代の四股名になります。
これでよろしいでしょうか?
お礼
詳しい解説ありがとうございます。 現役力士が所持するケースはどのような時ですか? また現に所持している現役力士は誰ですか