骨と骨の間にある「椎間板」という軟骨は、その88%が水分です。起きている間は重力がかかりますので、椎間板は縦に圧縮される力が加わっています。すると水分が椎間板から外の組織へジワジワでていきます。
夜寝ると重力から開放され、また内圧の変化により水分が戻ってきます。
これが朝と晩とで約1cm身長が変わるといわれる原因です。
これは現代医学で実験により証明されているわけではありませんが、多くの整形外科医も可能性を認める理論です。
椎間板の寿命はおよそ60歳といわれていますが、それ以前にヘタってしまう理由としては、重たい荷物を持つなどの重労働の他に、脊椎の生理的彎曲が失われていることが考えられます。
脊椎を横から見たときにS字カーブを描いているのが生理彎曲ですが、このカーブがばねのような役割を果たすことにより、頭の重量を支え地面からの衝撃をやわらげ、脊髄及び脳を守っています。
カーブが全くないのと、全て正常なのとでは、腰椎5番にかかる負担は10倍違うといわれています。
生理彎曲の基本・土台になるのは仙骨と呼ばれる左右の骨盤の間にある骨の角度で、地面に対して35~40度の角度をもっていなければなりません。
つまり、質問者さんが真っ直ぐに立った状態で、他の人に腰を触ってもらい、腰椎の前湾カーブが減少しているとか、いわゆるお尻の垂れた状態があれば、正常な人より腰に負担のかかりやすい構造に陥っているということで、構造の改善を図る必要があります。
また、これはあまり一般的でないことですが、実は椎間間隙が狭くなっただけでは、神経圧迫などは起こらず、腰痛の直接の原因にはなり得ないと思われます。
そこに腰椎のねじれや、可動性減少により周辺軟部組織に浮腫ができることで、神経圧迫が起こり、腰痛になると考えます。
なので、間を広げるよりも“体の歪み”(=関節の癒着)を取り除いてやることが重要です。
腰椎の牽引治療も、もしかしたら効果があるかもしれませんが、整形外科の牽引治療は有効性に限界のある方法ですので、できれば生理彎曲の改善をしてくれる民間療法を探すのがベターではあります。
椎間間隙を回復する有効な手段を、私個人は知っていますが、特定の商品の紹介になってしまいますので、残念ながらお教えすることはできません。
鉄棒などにぶら下がるのは、眉唾に聞こえるかもしれませんが、実際の効果は保証します。ぶら下がり健康器の理屈です。参考になさって下さい。
お礼
回答ありがとうございます。レントゲンを見て、背骨が普通の曲がり方より、少しまっすぐすぎると言われました。 体の歪みを取り除くことが大事ですね。体の筋肉のつき方や骨のバランスも悪いので、整体などを調べてみたいと思います。 >鉄棒などにぶら下がる 参考になります。ありがとうございました。
補足
少し疑問があるので、よければ教えて下さい。 生理彎曲の改善をしてくれる民間療法とは、整体やカイロプラクティックというやつですよね? それと、椎間間隙を回復することは不可能だと聞いたことがあるのですが。本当のところはどうなのでしょうか?