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映画のコマ数
昨日、『ハウルの動く城』を見てきました。 アニメは実写に比べて背景が単純なことも関係あるのだと思いますが、動きが早く横に映像が流れるようなシーンでは滑らかさが全く無く、動きがカクカクというか飛び飛びで良く見えないような感じでした。 映画は24フレーム/秒であると思いますが、スクリーンの大画面化を考えると、随分能力不足ではないでしょうか?ご意見を頂ければと思います。 ちなみに映画館は、360席の割と大きなスクリーンでDLPデジタルシネマと書いてありました。
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映写の問題、制作時の問題などいろいろ考えられますが、アニメーションで質問のような現象が起きるのは、「フリッカー」といい、アニメーション特有の現象が考えられます。 アニメーションでは静止している被写体をコマ単位で撮影(現在ではデジタル制作ですが)をすることで動いているように知覚させますが、実際に早い動きをしている被写体を撮影したときのような「ブレ」が被写体に生じないため、フリッカーが起きることがあります。 実写のアニメーションでは、80年代にこのフリッカーを撮影時に解決する方法としてモーションコントロールカメラの手法を用いた「ゴーモーション」という技術が開発されました。アナログのセルアニメーションであれば、早いパンやティルトなどのカメラワークの際に発生するフリッカーは同様の撮影手法を用いることで回避できますが、現在では、デジタル制作のため、レンダリングか、カメラワークの指定時にフリッカーを回避するような方法を取ることになります。 なお、映写時に発生するフリッカーを低減させ、臨場感を高める映写システムとして秒60コマで上映するショースキャンがあり、長編映画の撮影・上映には用いられていませんが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ライド」等のシミュレーションライドには採用されています。
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- silo_7
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DLPシネマ用のプロジェクタはいくつかのコマ数(フレームレート)をサポートしていますが、劇場用映画の上映では秒24コマ、難しく言うと24コマのプログレッシブで上映しているはずです。
お礼
なるほど。いろいろ貴重な情報をありがとうございました。
- silo_7
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No.3様への補足となりますが、No.2の回答での事例はフィルムによる実写の撮影時もので、No.1での回答内容はアニメーションの制作方法についての事例になります。フィルム撮影であるか否かということと、上映がDLPであるか否か、を混乱させるような書き方になってしまいましたが、DLP上映であることと、アニメーションの制作手法の問題としてフリッカーがある、という話題は別のものです。 余談ですが、デジタルシネマだから、DLPだからフリッカーがない、ということはなく、制作手法によりフリッカーの出るような絵柄はありえますし、上映時の問題に限ると、既存のフィルム上映のような映写ランプやメカニカルな部分が起こすフリッカーとは異なりますが、DLPでもフリッカーが出るケースはまれにあるようです。
補足
あまり確認してませんでしたが、DLPでも秒24コマが基本なのですよね?
- hidetiyo
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DLPで上映と言うことは フィルムではないということです。ので スムーズな画だったのではないでしょうか
お礼
はい。フィルムではない事は確実ですが、秒あたりのコマ数がどの程度なのかが分かりません。 高速な横移動のシーンでは、ものすごくカクカクでした。隣の席で見ていた連れにその話をしたところ、そうだった?と言われましたが。。。
- silo_7
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補足なりますが… 被写体のぶれは、写真用カメラの場合、単純のシャッタースピードの設定で変わります。 映画用カメラの場合、特有の「シャッター開角度」というファクターがあるので、撮影時のコマ速とシャッター開角度との関係になります。 秒24コマでは通常シャッタースピードは1/50程度ですが、シャッター開角度により、シャッター速度を上げ(下げ)ることができるので、実写の撮影では意図的にシャッタースピードを操作することもあります。 最近の戦争映画、「プライベートライアン」やTVの「バンドオブブラザーズ」では撮影効果として意図的にシャッターを切り、フリッカーのような動きを作っています。 なお、デジタルペイントでも、3DCGのような凝った設定はないようですが、出力時にモーションブラー(ぶれ)を付け加えたり、アンチフリッカーの設定はあるようです。
お礼
「シャッター開角度」という言葉を始めて耳にしました。勉強になります。 そうですよね。3DCGのレンダリングとは違いますが、デジタルペイントでも出力する時に何でもできますね。少し考え方が固定的でした。
お礼
なるほど。よく分かりました。 とすると、映画用カメラであってもフィルム感度とレンズの明るさの関係でシャッタースピードが存分に速ければ同じ状況になりますよね。映画用カメラのシャッターがどうなっているかよく知らないですが、フィルムを扱う以上、スチルカメラとそう違うものでないとすれば。 「ハウルの動く城」では、デジタルペイントのフレームの他に、レンダリングされたCGも合成されていました。 フルCGのアニメであれば、レンダリング処理でフレーム数やブレなどを操作できるでしょうけれど、デジタルペイント止まりだとそれは難しいですね。手書きセルの方が味があって好きですし。 どうもありがとうございました。