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中国企業の重要性について
現在の日本企業にとって、中国の企業・経済の重要性はどのような点があると思いますか? 分かりやすく詳しく教えてほしいです。 よろしくお願いします!
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- akik
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やや乱暴な表現となりますが、2流、3流の企業でも生き残ることが 可能な状態を作る存在です。 本来なら、日本経済の規模の縮小で、大企業は業界の1位か2位 しか生き残れないはず。ところが中国企業の存在で、3位や4位の 企業までが生き残ることが可能な状況となった。 なぜならば、中国企業の存在で取引先を確保することが可能となった からです。 ありがたい話です。
- ionized
- ベストアンサー率80% (8/10)
中国企業という場合と、経済という場合で少し違いますが 、経済で見た場合、概ね大きく言えば、 (1)原材料、一次産品(農産物等)輸入元 (2)軽工業品、単純機械製品(初級産品)輸入元 (3)電気機械、一般機械(精密機械)輸出先 (4)資本輸出先 といった感じになるでしょう。 これをご質問の通り、(日本経済ではなく) 日本企業の観点から見た場合に、簡単に言えば (1)商社の資源開発プロジェクト 合弁事業による農産物の共同生産等 日本国内における消費者への低価格製品の提供 (2)中小企業、大企業問わず製造業の中国生産の増加 単純労働コスト低下による最終製品国際競争力の増加 プラント、機械設備、装置(資本財)の輸出 (3)機械製品、精密機器製品など高付加価値製品の輸出 (4)国内金融機関、民間企業の金融的の対中投資による 金融所得の増加 などを挙げることができます。 ちなみに日中貿易額ですが、2004年の上半期で 3兆6151億円(全貿易額の12.8%)の輸出に対して 輸入は4兆2596億円(全貿易額の20.3%)に達します。 日本にとって、輸入ではアメリカを上回り最大、 輸出でもアメリカに次いで第二位の貿易相手国です。 (平成16年度上半期地域別国際収支状況) http://www.mof.go.jp/bop/c16half1.htm ここから見ても解るように、対中国貿易だけから 見れば日本は赤字貿易をやっています。しかし、 世界で見ると日本の貿易黒字は非常に高くなって います。 これはどういうことかというと、非常に簡単に 図式化すれば、中国への投資により低価格で部品を 調達し、そこで得たコスト競争力により精密機械 製品の最終製品価格を下落させ、その国際競争力に よって北米、EU、そしてアジア諸国の中産層以上 の階層に売って利益を得る、というパターンを 描いているからです。 このため日本企業の価格競争力の確保や、設備 投資先、資金融資先として、中国の存在は極めて 大きいものがあると言って良いと思われます。 その一方で、第一次産品や軽工業品、部品など の単純機械製品を作る国内農業、製造業者にとっては 、中国は極めて強い競争力を持つ商売敵であり、 場合によっては雇用を奪い日本国内の空洞化を促進 させられる敵手ともなっていることが指摘されます。 さらに、中国の加工貿易国としての水準が上昇して おり、一般機械、精密機械についても、日本に近い 技術水準に達する製品を製造する能力が持たれつつ あること、このため、日本製品がいつまでも中国市場に 受け入れられ続けるという保証はないばかりか、 将来的には最終製品で強い競争相手になる恐れが極めて 強いことは指摘しておかなければならないでしょう。