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日本のマスコミがカンボジアの王族を「殿下」と呼ぶ理由は?
- 日本のマスコミがカンボジアの王族に敬称「殿下」を付けて呼ぶ理由について疑問を持っています。
- 王族や皇族に敬称を付けて呼ぶこと自体は変ではありませんが、なぜカンボジアの王族だけが「殿下」と表記されるのか、違和感を感じています。
- マスコミの関係者は言葉の使い方に慎重であるべきですが、この表記には深い理由があるのでしょうか。
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陛下(天皇および皇后)、殿下(それ以外の皇族)という尊称については法律(皇室典範)において定められていますので通例として用いることがあります。ただやや時代にそぐわないという印象を受けるため、新聞記事では天皇・皇太子を除いて「~さま」を用いることが多いのだと思います。 総理大臣につく閣下というのは新聞では見かけたことがありません。 海外の王室については基本的に肩書きを敬称として用いているという♯3さんのご意見がただしいと思います。「王」「女王」「皇太子」(イギリスは王室なので「王太子」か「太子」でなければおかしいのですが、そういう言葉があまり用いられないためでしょう)「皇太子妃」などですね。本来ならば「チャールズ皇太子殿下」が正しいわけですが、これだとひとつに「名+敬称+尊称」でややこしいこと(場所をとりすぎる)、ひとつに「小泉首相」「ブッシュ大統領」とつりあいがとれなくなることから、肩書きだけにしてしまっているのではないでしょうか。日本の皇族でも「~さま」なのはそのためだと思います。ただ、天皇と皇太子に関してはやはり名前を直接呼ぶのは恐れ多いという意識がはたらくために「天皇陛下」「皇太子殿下」としているのではないでしょうか。「陛下」「殿下」だけではわけがわからなくなってしまいますし。 ただ、そうした「名前+肩書きの敬称」ではうまくゆかない人が世界には何人かいるのだと思います。カンボジアの場合には♯1さんのおっしゃるように皇太子が存在しないという事情がありますし、各国の女王の皇婿にあたる人も日本語にふさわしい肩書きを持っていません。親王、公爵、大公などと呼んでもいいけれど、ちょっとわかりにくいし、統一がとれなくてめんどくさい。そこで肩書き代りに殿下を使っているのではないでしょうか。 こうした殿下の類に「師」があります。各国の宗教的指導者でかつこれといった肩書きを持っていない人に、「氏」ではちょっと意味がわからないか、というときに使っているようです。「さん」や「氏」や「さま」と呼ぶと、似たような立場の、しかしちゃんとした肩書き(王とか皇太子とか法王とか司教とか)とどうもつりあいが取れない、というときに使っているようです。
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- Hossi-
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私見ですが。 イギリスのチャールズ皇太子は「皇太子」という敬称がすでについているので、二重につけるのを避けるためではないでしょうか?シハモニ殿下には皇太子のような敬称がないために、殿下という敬称をつけるのではないかと思います。 カンボジアでなくても同じような条件の国なら殿下になるのではないかと思います。
補足
ご連絡どうもありがとうございます。 ただ、どうでしょう。「皇太子」は敬称ではなく、「総理大臣」などと同じような「官位」といった部類の名称で、「殿下」は、「閣下」や「陛下」と同様に、「~様」や「~さん」、「~氏」と同じ敬称や尊称の範疇に入る言葉で、種類は異なると思われます。 それに日本国内でも、正式な皇族や高官の表記には「皇太子殿下」、「天皇陛下」、「内閣総理大臣閣下」と表記される例はありますから。
モハメド殿下 日本進出! スポーツニッポンでカンボジア以外の王族に殿下とつけている例を見つけました。 「オイルマネーをバックに世界の競馬を席巻するアラブ首長国連邦・ドバイのシェイク・モハメド殿下が日本現地法人を設立し、日本の競馬に進出することが3日、わかった。」 だそうなので、カンボジア以外の国でも皇太子以外の王族には殿下とつけるのが慣わしのようです。 恐らく カンボジアの王族が日本でニュースになりやすく、目に触れやすい一方、他の国の王族は余りニュースとして報道されないので、カンボジアの王族ばかり殿下と呼ばれているような錯覚を起こしている、というのが正解なような気がします。
- kinoko_nokonoko
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カンボジアの憲法上の問題なんじゃないでしょうか。 日本では生まれた時点で次の王位を継承することが決まっているので皇太子と呼びますが、カンボジアはそうではないようです。(URL参照) つまり、シハモニ皇太子ではないわけで、王族に対して、シハモニと呼び捨てもアレだし、氏をつけるのも変だしで、よって王族に対しての呼び方としてまっとうな殿下を付けて呼んでるのではないでしょうか。 それほど違和感を持つようなことではないと思いますが。
補足
お返事遅くなり失礼しました。また、ご教示ありがとうございました。 ご指摘の内容全般にわたってその通りだと思いました。ただ、各国王侯の表記については、モナコ公国のグレース王妃の夫君は「レーニエ大公」、エリザベス女王の夫君は「エジンバラ公」の例があります。おそらく報道でもこの種の表記について、それほど明確な基準は無く、昔からの慣例に従って個々対応している、という程度なのかもしれません。 また宗教指導者に用いる「~師」は、確かに日本国内でも使われるし、最近では中東関係のニュースで頻繁に出ていますね。ご指摘の通りだと思います。ただ、この「師」は、印象として、一般人に対する「氏」と比べても、敬称の「度合い」はそれほど差が無いように思います。 「内閣総理大臣閣下」と言う表記は確かに報道記事では見ません。これは特に改まった際に用いられる表記だと思います。同じような意味で「殿下」も、「氏」や「師」に比べると、尊称としての度合いがはるかに強いと思います。その意味で、報道記事の中で、自国の皇族以外に、特定の国の王族にのみこの表記を用いるのは、理由がどうであれ、日本語の感覚としては、どうしても不自然さが拭えないと思います。 「名前+肩書」の原則に従えば、カンボジアの王族については、「~王子」と言う表記が妥当だと思うのですが。「王様」の息子だから「王子」、「皇帝」の息子だから「皇子」であって、この言葉の使用は、国ごとの個別事情には左右されないはずです。 ちなみに、「愛子様」がお生まれになった直後、国会で与野党の各代表が御祝いを述べる際、まだお名前も宮号も発表される前だったからと思いますが、「皇孫殿下」と言っていたのを憶えています。「天皇陛下」のお孫様と言う意味だと思うのですが。