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グッバイレーニンのラスト
グッバイレーニンのラストで、主人公の恋人の看護婦が母親に真実を告げてしまいますよね。 にもかかわらず母親はだまされたフリを続けてそのまま亡くなってしまいます。 そして最後は、主人公の「母は理想の国家を信じたまま亡くなった」とちょっと勘違いが入ったナレーションで締めくくられます。 確かにだましていたはずの側がだまされる側にまわっていたという展開は面白いのですが、説明不足のような気もしますし、主人公がいつの間にか自分のウソに理想を見つけるようになっていて、でも母親の為にその理想を捨てて現実を見据えるというドラマを期待していただけに、少しがっかりしました。 一般にはあのラストはどういう風に受け取られているのでしょうか? 見たみなさんはどう感じましたか? 教えてください。 全体として映画自体は大変面白かったと思います。 ラストに絞って一般の受け止め方を教えてください。
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私もあの映画が気に入って2回観に行ったのですが、ちょっと違う理解です。 まず、看護師の彼女がお母さんに説明した(らしい)シーンはほんの数秒しか 映らず、「だから、一つの国になったのよ!」というようなセリフしか聞こえ ません。つまり、観客には彼女がどの程度詳しく説明したのか、またお母さんが どの程度、理解したのかは示されません。 私の印象では、その時のお母さんの表情はどうも納得しかねる様子で、彼女が 心酔している東ドイツがそうそう崩れるはずはないと信じて疑わないようでした。 従って、私は「(看護師の説明を信じることなく、息子のビデオニュースの方を 信じて)母は理想の国家を信じたまま亡くなった」というナレーションなのだと 思いました。お母さんにとっては説得力の点で、彼女の説明より息子のビデオが 勝った、という感じでしょうか。 でも、これはあくまで私の理解なので、「自信なし」にしておきます。
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- keiki-gon
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私はかなりうるうるしてしまいました。 一般的か、わかりません。大勘違いだったらごめんなさい。 私は「だます」「だまされる」の構図というより 「母親への愛」「息子への愛」の構図の物語で、お互いの愛を胸に抱いたラストと受け取りました。 主人公は「最後まで、母をだまし通す」ことで、母を愛した。 母は、「息子にだまされる」ことで、息子の思いやりを最後まで受け入れた。 「愛」を相手に知らせることなく、ただ「愛する」という愛の形。 だいぶ前に見た映画なので、私の勝手な思い込みがかなり入っているかも・・・。参考になりますか?
- jushimatsu
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こんばんは。 説明不足と感じたのですか。私はあの観る人に委ねるような領域こそが映画っぽいなと感じだのですが。一般かどうかはわかりませんが、私が感じたことを。 母親が自分のために大きなウソをついていてくれたことを知った上で黙っているという思いやり。息子の事実を知られずに済んだという安堵という構図で、やっぱり親(母親)って大きな存在なんだなあという風にとりました。 そして、息子が現実とは違うニュースを作っては家族で見ることによって、主人公自身が逆に現実を受け入れられたんじゃないかと思うんですが。息子自身の国に対するアイデンティティの再構築も兼ねていたのではないかと捉えました。
お礼
皆さんご回答ありがとうございます。 いろんな見方がありますね。 確かに自分の見方はちょっと一面的にすぎたかも……と思いました。 参考になりました!