以下のとおりお答えします。長文ですが、じっくり読んで、しっかり実行すれば、必ずや学習や受験のプラスになるものと確信しています。
>模試は一喜一憂をすべきではないですか?また、模試は直しをして理解する以外に何をしたら良いでしょうか?
⇒一喜一憂するのは自由だけど、そんなことをしても何にもなりませんよ。「模試は直しをして理解する」、今まではこれが勉強の基本だったの? 「(それ)以外に何をしたら良いか?」に答えるね。この機会に学習法を考え直そう。通常、模試の解答や説明は、読めば理解できます。理解できますが、覚えられません。人間の脳ミソは、コピー機などと違って、理解しただけでは覚えられないのです。この勘違いが、勉強を苦手とする人に共通する盲点です。〔ン十年も学生(中高ではないが)と付き合ってきたので、いやというほど「勘違いさん」の実体を見てきました。〕
さて、本題。この際、少し戻って中学用教科書の復習をしよう。受験まで2年あるのだから、十分間に合うよ。教科書をざっと見直して重要なこと、知らなかったことをノートに書き留める。自分の手で書くことが、しっかり覚えることにつながるんだ。教科書の説明を要約して自分語で書くと、それだけでかなりよく覚えられるよ。時々ノートを見返すと、そのことを実感できるよ。以下にやり方を書くね。実は、数日前にも同じような回答をしたので、そのOKWaveの通し番号を書くだけにしようかと一瞬考えたけど、それだと読まないかもしれないので、(えいやっと、考え直して)ここにも書くことにします。
教科書中心に復習します。
①中1~中3の教科書(英数国理社)を読む。読みながら、重要なことや分からないところをマークする。
②マークしたところをノートに書き写す。「書き写す」といっても、丸写しするのでなく、「自分語で要約する」。
③自分語で要約するとは、教科書の説明とは異なる語句・語順・文を用いて(つまり、これが自分語にするということの意味)書き、分量も教科書の説明文の半分以下に圧縮する、という意味です。
④時々ノートを見返して、「〇〇について」などの題(小見出し)をつけたり、問題や疑問のあるページにマークシートを挟んだりする。
⑤これらの飽きたら、いつでも息抜きをする。といっても遊んだり、スマホをいじったりするのではありません。科目を変えたり、異なる作業に変えたりすることで、気分転換を図る。つまり、「息抜きも勉強でやる」のです。
⑥一区切りつくたびにノートを見返して、追加書き込みをしたり、注を加えたりする。ノートは「自分で作る参考書」とも言われます。ですから、心込めて書くほどによく頭に残ります。「何が大事か」ということも見えてきます。出題者の心理が分かり、「山を張れる」ようにもなってきます。
⑦できれば、自分の書いた要約文を材料にしてテストに出されそうな問題を作ってみる。そして、それに自分で答える(模範解答を作る!)とか、友だちに出してみるのもよい。
これらの作業は一見大変そうですが、やり始めると結構楽しく、むしろ興味が拡大します。飽きずに続けられます。上述の繰り返しになりますが、何が大事かが見えてきます。山を張れるようにもなります。さらに、出題者の心理まで分かるようになり、落とし穴に落ちにくくなります。
…ということで、以上の①~⑦をしっかりやれば、きっと受験科目の実力も上がります。自分語でまとめる、自作ノートを作製する、自問自答する、ということによる主体的学習法は、自信をもってお勧めできます。この学習法は、ほとんどすべての科目の自習学習に拡大できます。学校での一般テストの成績向上につながること必定です。
*補足:息抜きについて
勉強で最大の問題は「すぐに飽きること」です。そんな時は、迷わず息抜きをはさみます。といっても遊んだりスマホをいじったりするのではありません。《息抜きも勉強でやる》のです。例えば「社会科(説明文まとめ)→ 国語(朗読)→ 理科(実験のまとめ)→ 英語(単語・熟語の整理)→ 数学(設問)…」というように回してゆくのです。(回転の間隔は短くても大丈夫です。極端な話、たった10分で別の項に移っても構いません。)ある程度の効果は期待できます。