90年代に「イマドキの若者」だった世代ですが、なんというか私らの時代の頃のほうがお金をよく使っていたような気がします。
1997年に木村拓哉さんが主演したドラマ「ラブジェネレーション」が大ヒットしましたが、そのときに彼がつけていたロレックスの「エクスプローラー」が文字通りに日本中から消えるほどバカ売れしました。当時で並行輸入のお店で35万円くらい、正規代理店で50万円くらいしました。並行輸入品は入荷したら文字通りに右から左で売れましたからね。でも今、100万円以上するらしいですね。
同じく1997年のキムタク主演のドラマ「ギフト」では、キムタクが颯爽とスーツ姿でマウンテンバイクにまたがって、それが男から見てもカッコ良かったのですが、そのドラマで彼が来ていたのがグッチのスーツで、30万円くらいしたらしいのです。で、そのアウトレットが11万円だったんですね。なんでそんなのを覚えているかというと、当時の私が「30万円は無理だけど、11万円なら買えなくもない。えーどうしようかなー」と迷った記憶があったからです。11万円は、手が届かない金額ではありませんでした。「ボーナス出たら買える」感覚です。
夏休みや冬休みを利用して海外旅行に行くのもそう珍しくなかったです。そういえば、当時会社の後輩のバスケ好きが冬休みを使ってアメリカ旅行してNBAのレジェンドチームだったシカゴブルズの試合を見に行ったことがありました。ロッドマン、ピッペン、そしてあのジョーダンというすごい選手が揃っていました。あれに彼はいくら払ったんだろう?いっちゃ悪いけど、大谷のドジャースよりあの頃のブルズのほうがレジェンドです。でも何百万円も払ってないと思います。円高だったし。そう、あの頃は円が強かった。
ボーナスがもらえない非正規雇用でも、探せば支給額30万円くらいの仕事は割とありました。今ほど天引きされていなかったから、手取りで25万円くらいじゃないですかね。当時クロネコヤマトのドライバーなら手取りで30万円、佐川急便のドライバーなら手取りで50万円もらえたなんていわれていました。ドライバーは「キツいけど稼げる」仕事だったのです。
またやっぱりなにより、当時は大学や専門学校は「親の金」で行くものでした。学費を払ってもらったうえで仕送りしてもらうのも当たり前でしたしね。
今はほぼ2人に1人の子が奨学金を使って進学しているというのでしょう?奨学金といえば聞こえがいいけど、要は借金です。私らの時代は、「遊びの借金」ならまだしも、そういう人生で生きてく上でまずマイナスの資産からスタートするなんて考えられなかったです。
「自分の自由に使えるお金」ということを考えると、明らかに今の子たちのほうが貧乏だと思います。
今のパパ活って、奨学金を返すためにやってるんでしょ?90年代も「援助交際(エンコー)」ってのがありましたけど、あれはヴィトンのバッグを買うためにやっていることで、しかもJKがおっさんとカラオケするだけで2~3万円もらえましたものね。さすがに今はもうなくなったみたいだけど、コロナのピークのときは1.5万円で売春してた子たちが(JKではないけれど)いたといいます。今となってはもうあり得ない金額ですよね、1.5って。
お礼
ご回答ありがとうございます。なるほど、そうであればつじつま合います。貧困が闇バイトの原因というよりも一定割合いる層をどうするかの問題だとすると伝え方がまるで違いますね。