インデックス連動ファンドとは、例えば日経225型であれば投資信託会社が設定し、
日経225に採用されている銘柄をすべて買付けます。それを投資家に小売りする
(一般投資家は225種類の銘柄全部を買うのは無理なため)。
除数の計算や組入比率の計算等いろいろ複雑ですが、基本的な仕組みはこれです。
上場インデックス投信(ETF)はそのファンド資産を会社に見立てて、
市場で投資家同士が売買する事になります。
さて、指数先物と裁定取引ですが、日経225型インデックス投信と日経平均先物は
基準となる指標は同様のものを利用していますから、よく似た値動きになるはず
です。しかし、先物を購入する投資家層とインデックス投信を購入する投資層が
バラバラなので需給の関係でその価格が同一とは限りません。その差を利用して
先物が高く、投信が安いとき、先物売と投信買を出せば、ある程度の期間を経て
同じ価格になったとき、手仕舞いをすれば、利益となります。その逆パターンも
含みます。
裁定取引にもいろいろ種類はありますが、普通の株式売買にも起こります。
東京・大阪両市場に上場している株式で、東京市場で購入できる価格が1000円
のとき大阪市場で売却できる価格が1030円だったら、即座に執行して30円の利益
を得ることができます。(もちろん手数料とかも考慮しますが)
これも、立派な裁定取引(価格差を利用した取引)です。
裁定取引が働いて価格が連動するようになると言うのは、そのような機会があれば
すぐに誰もが執行して価格差がなくことを言います。
お礼
参考になる丁寧なご回答ありがとうございました。用語集なども熟読して勉強します。