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NiziUゴリ押し批判の歴史とは?
- NiziUがゴリ押しと批判される一方で、ポケビやSPEEDは過去に同様の批判を受けたのか探る。
- SNSの普及前の時代には、テレビ局の影響力が強いため、ゴリ押し批判は少なかったのではと考察。
- 人気の出方や楽曲の受け入れられ方が、アーティストの評価に影響することを指摘し、視聴率や売上との関連性を考察。
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昔はそれこそ民放同士のライバル意識が高かったので、ある特定の局から出てきた企画は他局では起用されなかったと思います。 うろ覚えなのですが、フジテレビの「やるならやらねば!」で内村光良さんのマモーとちはるさんのミモーのキャラで歌を出したのですが、フジテレビ以外では出演していなかったと思います。1990年頃の話です。 潮目が変わったのは、後に天下を取るようになるとは誰も思わなかった有吉弘行さんがやっていたコンビ「猿岩石」が日テレの「進め!電波少年」で香港からヒッチハイクでロンドンまで行くという企画をやったときだったと思います。 この二人は旅が進むにつれてどんどんブームになっていったのですが、帰国後に彼らは他局でもこのヒッチハイクの話しで呼ばれるようになりました。その中にはNHKも入っていて「NHKが民放の企画の話をするの!?」って驚いた記憶があります。この辺りから「世間で話題になっていれば他局の企画も乗っかる」という感じになってきたと思います。 ポケットビスケッツの活動期間は1995年から2000年で、猿岩石がブームを起こしたのが1996年です。 ポケットビスケッツが紅白に出場したのが1998年ですから、やはり猿岩石あたりから他局の企画出身のキャラクターが局を超えて起用されるようになっていったと思います。 そういう時代ですから「ゴリ押し」というマイナスイメージより「壁を打ち破った」というプラスイメージのほうが当時は強かったんじゃないかなと思います。日テレの企画だから、日テレで使われるのは当たり前。でも他局でも起用されたならその人気が無視できない存在になっているということだから、たいしたもんじゃないかと。 「ゴリ押し」がマイナスイメージになり始めたのは、AKB48や剛力彩芽さんが出てきた辺りじゃないですかね。 AKBの総選挙が話題になったのが2009年頃で、剛力さんがゴリ押しされるようになったのは2011年頃です。 特に剛力さんの露骨なまでの事務所プッシュの推し方以降に消費者は大きな権力で強引に売り出す姿勢に疑問を持つようになったのかなと思います。 けれどおそらく業界的には「剛力型ビジネス」は事務所に大きな利益をもたらしたのでしょうね。森七菜さんのように事務所プッシュスタイルの人たちはしばしば出てくるようになりましたね。いうたところで剛力さんも森さんも能年玲奈さんのような事務所の利益を大きく損なうようなスキャンダルは出てこなかったので、事務所にとっては扱いやすいタレントさんだったのでしょうね。 NiziUは日本発の韓流アイドルです。韓流アイドルと日本流(46とか47とかの)アイドルの一番の違いは「まず企画ありきかどうか」です。 韓流アイドルは「まず企画ありき」です。「こういうコンセプトのアイドルグループを売る」という企画があり、そこに合う子がオーディションで選ばれます。NiziUも基本はそのスタイルに沿っていると思います。 なので、メンバーより先に「こんな曲を出す」「こうやって売り出す」という筋道のほうが出来上がっていたのでしょうね。これはビジネスとして考えればある意味当然です。商品の完成より先に、広告戦略などのほうが先行するのです。 しかし「どう売るか」が先に先行していると、特に若い消費者からするとそんな人たちを応援すると、いかにも自分たちが企業の手の平で転がされているような感じがして面白くない、というのはあると思いますよ。それは私たちおじさん世代が若かったとしたら同じように思ったと思います。彼女らを見つけたのは広告会社ではなく自分自身だと思いたいのです。 そして昔に比べるとやっぱりそういう「これは大人たちの周到な準備のうえで売り出されたものです」というのが比較的分かりやすい世の中になったと思います。テレビや雑誌などの「マス」なメディアが中心となっていた時代と、SNSのような「プライベート」なメディアが中心である時代の違いなのかもしれないですね。
お礼
補足
お二方とてもいい回答ありがとうございました。