- ベストアンサー
地裁・高裁・最高裁の意義とは?
- 地方裁判所から高等裁判所、さらには最高裁判所へと続く三審制度は、正当な判決を保証するために設けられています。各裁判所は専門的な判断を行い、異なる視点から案件を審理することで、司法の公正を保とうとしています。
- 三審制度の目的は、初審と控訴審の判断を通じて、誤判を避けるための安全装置となることです。全ての判決が最高裁で一括して行われると、迅速性と正確性の両立が難しくなる可能性があります。
- 高裁での判決に不服を申し立てる場合、控訴の意味を考えることが大切です。多くの人が諦める理由や、裁判制度における公平性を求める姿勢は、無駄に感じることもありますが、重要なプロセスです。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>やってることって一緒ですよね? >なんでいちいち三回に分けんの? 日本の裁判は、それぞれ別の内容を審判していますよ。 地裁: 個々の事件に即した内容の審判を行います。 高裁: 地裁が法に従った審判を行っていたのかの判断を行います。 ⇒基本、事件の詳細は、審議しない。 (ただし地裁の審議不十分だと判断された場合のみ、詳細審議が可能) 最高裁: 適用された法(判決)がそもそも、適切かの判断を行います。 (違憲判定や判例相違など…。) 例)尊属殺重罰規定違憲判決 地裁: 被告の事情を鑑み、執行猶予付きの殺人罪(過剰防衛)として判決 高裁: 純粋に法の規定に従い、尊属殺人罪(懲役3年6月の実刑)として判決 [注) ただ、最高裁で違憲審査が行われる事が前提の判決…。] 最高裁: 本件に尊属殺人罪を適用する事が違憲か否かを審議。 違憲判断を行い、執行猶予付きの殺人罪として判決 また控訴・上告には、それが出来る条件が定められており、無条件で出来る訳【刑事訴訟法 控訴377条等、上告405条等】ではありあません。 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC0000000131 ちなみにドラマ見たいに、上級審[高裁・最高裁]の最中に真の犯人が発覚と成った場合には、上級審では事件の詳細審議はしませんので、下級審の判決を破棄し、再度下級審での裁判をやり直させます。 (最高裁の審議って、事件関係者を出頭させ、証言を得ると言うのは殆ど行われず、下級裁判の裁判記録を元に、法の適用が適切であるかの判定が行われます。) >そういえば高裁で判決出て控訴を断念とかあったりしますよね? 年によって違いが有りますが、地裁判決が出た事例の内、告訴するのは10%強、さらに上告するのは30%強です。 さらに、告訴・上告したとしても高等・最高裁に却下(審議すらしない。所謂「門前払い」)する可能性が非常に高く、最高裁で審議されるのは全体の数%程度です。 (よほど社会的耳目を集めた事件以外で、最高裁が審議を行う事と成ると、その珍しさから、界隈では「山が動いた」何て言われる位です。) >何でそこで諦めるの?と思うんですが、裁判ってゴネたもん勝ちじゃないんでしょうか? 上告だと、違憲判断 or 判例相違等を主張しなければ成りませんので、優秀な弁護士複数人を動員しての対応でもないと、なかなか最高裁での審議にたどり着けません。 (法学の定説に意義を申し立てる様な物なので…。) あと控訴・上告をするという事は、反省していない(改悛の情が無い)と判断されて、罪が重くなる事も有ります。 (日本の刑事裁判は、控訴・上告すると罪が重くなる可能性が有ります。) また、そもそも裁判を続けるという事は、数か月~数年に渡りその身を拘束(仮に在宅で審判されたとしても、長時間被告となると社会的立場が無くなる…。)されますので、少々不満でも判決を受け入れてしまう被告が殆どです。 裁判で争ったりしないと、数日で判決が出て情状酌量が付く可能性も上がりますし…。 (「改悛の情が有り」と成れば、実刑に成っても、獄中での仮釈放の判断も貰いやすく成りますし…。) あと、裁判官って過去の判決や下級審の判断をひっくり返すのには極めて慎重です。 (法の下の平等の原則が崩れるので…。) なので地裁で否定された内容が、高裁や最高裁で認められる可能は、極めて稀です。